「〜したほうがいいよ」と誰かに提案したりアドバイスしたりする英語表現はいくつかあります。
例えば “should” や “had better”、“may/might as well”、“may/might want to” などがありますよね。
そこで今回は、これら以外の「〜した方がいいんじゃない?」というニュアンスを伝える、控えめな提案の表現を紹介したいと思います!
少しだけ “should” と “had better” のおさらい
「〜した方がいいよ」と何かを提案する表現に “should” と “had better” がありましたね。
学校では「had better 〜=〜した方がいい」「should 〜=〜すべき」と教わった気がしますが、実はその日本語訳を鵜呑みにしないほうがいい、という話を別のコラムで紹介しました。
“had better” は「〜しないと何か問題や危険など良くないことが起こりうる場合」によく使われ、”should” は「〜した方が良いんじゃない?」という程度のもっと軽いポジティブな提案に使われます。
でも、”had better” も “should” も使わずに、もっとやんわりとした提案をすることもできるんです。それは直訳で考えると思い浮かびにくい表現です。
“If I were you, I would 〜” で表す「〜したほうがいい」
“If I were you, I would …” というフレーズ、皆さんもご存じだと思います。学校では【仮定法】と教わりましたよね。
“If I were a bird, I would fly to you.”「もし私が鳥だったらあなたのもとへ飛んで行くのに」という例文を覚えている人もいるかもしれません。
「こんな文章は日常で使わないし、仮定法なんて本当に役に立つの?」と思っているあなた、それが役に立つんです。
誰かにやんわり提案したい時に、実はこの、
If I were you, I would …
が大活躍するんです。
「〜した方がいい」になぜ仮定法を使うの?
例えば、あなたが仕事で新しいプロジェクトに行き詰まっているとしましょう。
それを知った同僚に「田中さんに相談した方がいいよ」と言われるのと「私だったら田中さんに相談するなぁ」と言われるのとでは、どっちが押しつけられていない感じがしますか?
「私だったら…」の表現は、あくまでも仮定の話で「もし私だったら〜する」という個人的な意見を述べているだけなので、相手にどうしろと直接的に言わずに自分の意見を伝えることができるんです。
なので、仮定法の “If I were you, I would …” がやんわりとした提案に使われるんですね。
- If I were you, I would talk to Mr Tanaka.
- If I were you, I wouldn’t do that.
- If I were you, I would do it in a different way.
- If I were you, I would give it a try.
- If I were you, I would wait and see how it goes.
のように、いろんなことが表現できます。また、これらの前半部分 “If I were you,” を省略して、”I would 〜.” だけで表現することも多いですよ。
「〜した方がいい」の表現方法はいろいろ
相手に何かを提案する時に使われる表現はたくさんあります。
これらのフレーズを使えるようになるには、日本語訳だけで覚えるのではなく、それぞれのニュアンスをしっかり理解することが大切ですね。
会話の中ではどれもよく使われるフレーズなので、違いを理解して使いこなせるようになると表現力がグンとアップすること間違いなしです!
■”might as well”、”may as well” の意味と使い方はこちら↓
■”might want to”、”may want to” は押し付けがましくない提案にピッタリです↓
■”should” と “had better” の違いと使い分けの復習はこちら!↓