“too close to call” の意味とは?

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未だにいくつかの州では大接戦が続いているアメリカの大統領選挙ですが、ついにバイデン氏の勝利が確実との報道が出ました。

今回は、選挙報道でとてもよく使われていた “too close to call” というフレーズを取り上げたいと思います。

これってどんな意味だと思いますか?この “call” って一体どんな意味なのでしょうか。

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“too close to call” の意味とは?

状況から考えるとなんとなく想像できると思いますが、”too close to call” とはこんな意味で使われるフレーズです↓

If something such as a competition or an election is too close to call, it is not possible to predict who will win because it seems likely to be won by only a very small margin.

(Collins Dictionary)

つまり「接戦で誰が勝つか予測できない、勝敗が読めない」ということですね。

今回の大統領選挙では複数の州で大接戦が続き、なかなか結果が出ませんでしたが、その報道でとてもよく使われていたのが、この “too close to call” です。

  • Six states remain too close to call. −CNN
  • The presidential race is too close to call. −The Guardian
  • The presidential race in Pennsylvania remained too close to call −The Washington Post
  • What happens when the result is too close to call? −BBC

また、ジョージア州ではあまりに僅差のため、州務長官が再集計をすると発表していましたが、そこでも、

  • Georgia remains too close to call.

という表現が出てきていました。

“call” ってどんな意味?

“call” といえば「電話する」とか「呼ぶ」という意味でよく使われますよね。

ただ、上に出てきた “too close to call” の “call” は電話とは関係ありません。上の定義でも “predict” という単語が出てきていましたが、

predict the result of (a future event, esp. an election or a vote)

(オックスフォード新英英辞典)

という「結果を予測する」の意味で、選挙で最終結果が出そろう前に勝利を伝えるときによく出てくる単語です。単なる予測というよりは「判定する」というニュアンスで「当選確実を判断する、当確を出す」みたいな意味で使われます。

例えば、各州の当選確実や大統領選全体の勝敗の行方を伝える報道では、

  • The AP called Michigan for Democrat Joe Biden on Wednesday. −stuff.co.nz
    AP通信はミシガン州でバイデン氏の勝利が確実になったと水曜日に伝えた
  • The Associated Press called the election for Joe Biden. −Financial Times
    AP通信はバイデン氏の当確を出した
  • First CNN, then within minutes, most other news organizations called the race for Biden −The Washington Post
    最初はCNN、その数分以内にほとんどの報道機関がバイデン氏の勝利が確実になったと伝えた
  • The race was called for Mr. Biden on Saturday. −The New York Times
    バイデン氏の当確が土曜日に出た
  • President Donald Trump was golfing as the 2020 election was being called for Joe Biden. −CNN
    トランプ大統領はバイデン氏の勝利が確実になったとき、ゴルフをしていた

のように報じられていました。

American flag and white flag with vote text on white background

“Called” と “Not Yet Called”

私は各州の開票状況・最新情報をニュージーランドのニュースサイトで見ていたのですが、そこにも “call” が使われていました↓

[nzherald.co.nzより]

小さくてちょっと見づらいですが、黄色く囲った中に、

NOT YET CALLED (LEADING)
CALLED (WINNER)

と書かれています。

色の薄い “NOT YET CALLED” の州はまだ確実な勝敗が出ていない州で、薄い赤・青でどちらが優勢なのかを表しています。
“CALLED” は濃い色がついている州で、すでにバイデン氏・トランプ氏のどちらかの勝利が確実になっている州です。

上でチラっと出てきた激戦のジョージア州は現時点では薄い青がついていますが、

  • Georgia has not been called yet. −stuff.co.nz
    ジョージア州ではまだ当確が出ていない

と報じられていました。

今回紹介したような選挙の英語表現は日常的に使うものではないので、知らなくても全然問題ないと思います。ただ、”call” は日常的に使う単語なので、いろんな使い方を知って、その単語の意味をイメージで捉えておくことって結構大切だなと思います。

■”call” は “visit” の意味で使われることもあります↓

■「次期大統領」を “next” を使わずに言えますか?

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