“How much do I owe you?” ってどんな意味だと思いますか?
日本ではあまり習わないような気がしますが、ネイティブがよく使うフレーズの一つです。
今回は “How much do I owe you?” の意味と使い方、そしてもう少しカジュアルな言い方もあわせて紹介します!
“How much do I owe you?” の意味とは?
これは簡単に言ってしまうと、
いくら支払えばいいですか?
いくらですか?
いくらだった?
という意味になります。これだけだと使い方がわかりにくいと思うので、例を挙げてみましょう。
例えば、同僚にランチやドリンクを買ってきてもらったり、割り勘の食事を誰かがまとめて立て替えてくれて、後から「いくらだった?」「いくら払えばいい?」と聞くような場面でよく使われます。
さらに、カフェやレストランで会計する時に店員さんに対して使うこともできます。
私が以前カフェ・レストランで働いていた時、食事が終わってレジに支払いに来るお客さんが、
- How much do I owe you?
と、お財布を取り出しながら言ってくることも多かったです。
こんなふうに、誰かにお金を払わないといけないけど、いくら支払ったらいいか分からないような場面で「おいくらですか?」「いくら支払えばいいですか?」と支払い相手に尋ねる場面で使われます。
では、“How much do I owe you?” がなぜこんな意味になるのでしょうか?
“owe” の意味
“How much do I owe you?” の意味が分からないとしたら、おそらく “owe” の意味が分からないことがほとんどだと思います。あんまり親しみのない単語かもしれません。
まずは “owe” の発音から。「オウェ」や「オウィー」ではないですよ。イギリス英語で /əʊ/、アメリカ英語では /oʊ/ と発音します。アルファベットの「O」と同じです。
“owe” の意味は、ちょっと長いですが分かりやすく書かれたこんな定義があります↓
to need to pay someone for something that they have done for you or sold to you, or to need to give someone back money that they have lent you
ロングマン現代英英辞典
誰かに何かお金を返さないといけなかったり、何か買ってもらったりしてお金を支払わないといけない、といった意味です。「借りがある」とも言えますね。
なので、“How much do I owe you?” は直訳すると「私はあなたにいくら借りがありますか?」です。
だから、上に出てきたように、誰かが何かを買ってきてくれたり、立て替えておいてくれたお金を後から返す時の「いくら払えばいい?」「いくらだった?」という場面にぴったりなんですね。
飲食店で食事を終えてからレジで支払う場合には、日本語ではさすがに「いくら借りがありますか?」とは言わないですが、ニュアンスを理解していれば「いくらですか?」のことだと分かるはずです。
ただ、自分が伝票をもっていて金額が分かっている場合には使わないかなと思います。
また「借りがある」が “owe” なので、まだ買っていないものの値段を「いくらですか?」と尋ねるときには使えません。

“owe you” の使い方
“How much do I owe you?” を使う場面は上で紹介したとおりですが、“owe” の使い方をイメージしやすいように、もう少し例を挙げてみましょう。
まずは上に出てきた例文に付け足して、具体的に「⚪︎⚪︎代(⚪︎⚪︎の分のお金)」と言いたい場合は、
- How much do I owe you for the coffee?
コーヒー代はいくら支払えばいい?
コーヒー代、いくらだった?
みたいに、“for” の後ろに立て替えてもらった「何か」を入れて言うことができます。
他には、相手に1,000円立て替えてもらっていてまだ返していないなら、
- I still owe you 1,000 yen.
君にまだ1000円借りがある、借りている
となります。「owe+人+いくら」で「(人)に(いくら)の借りがある」ということですね。
逆に、こんなこともあります。私の実体験ですが、お店で会計を済ませた後にオーバーチャージされているのに気付いてお店の人にレシートを見せると、
- Oh, sorry. We owe you $15.
のように言いながら返金してくれたこともあります。これは「私たち(お店側)があなたに借りがある」なので、多く取りすぎた15ドルを私に返さないといけないということですね。
ちなみに、”IOU” という略語もあるのですが、これは「借用書」という意味です。”I Owe You.” の頭文字をとってるんですね。音も同じです。
“What do I owe you?” も同じ意味
“How much do I owe you?” よりも少しカジュアルな言い方で、
What do I owe you?
というのもあります。意味は同じなので、親しい友達などには問題なく使えますよ。
“How much do I owe you?” とあわせて、何かを立て替えてもらってお金を返すときに便利なフレーズなので、ぜひ使ってみてくださいね。
“pay” の基本的な使い方「誰に、いくら、何の分のお金を(支払う)」を表す時の語順はこちらにまとめています↓