“interest” という単語は皆さんご存じですよね。「興味」とか「関心」という意味です。では、
- person of interest
- place of interest, location of interest
ってどんな意味だと思いますか?
今回はちょっと日本語にしにくい “interest” の使い方を紹介します!
“person of interest” の意味とは?
“interest” が「興味、関心」なので、”person of interest” は「いろんなことに興味がある人」みたいな感じがしませんか?
実はそうではないんです。
“person of interest” とは、犯罪などのニュースによく出てくる単語で、こんな意味なんです↓
a person who the police think might have been involved in a crime, but who has not been arrested
(Cambridge Dictionary)
「容疑者」と言い切れるほどの証拠はないけれど、それに近いと警察が考えている人物のことを指します。「重要参考人」といったかんじでしょうか。ニュアンス的には「(警察に)関心を寄せられている人物」ということです。
- Police have released images of a person of interest.
警察は重要参考人の画像を公開した
他にも、警察が事件に関係しているとみて行方を追っている車(車両)を “vehicle of interest” と呼んだりもしますよ。
“place of interest” の意味とは?
次は “place of interest” です。
複数形は “places of interest” ですが、これってどんな意味だと思いますか?
辞書を引いてみると「名所」と書かれています。
確かに「人々が観光に訪れるような場所・見所」という意味もあるのですが、最近では別の意味でコロナ関連のニュースによく登場します。
それは「コロナ陽性者が訪れた場所」を表すときです。
“places of interest”、”locations of interest”
ニュージーランドでは、新たに市中感染が見つかると、感染者の行動履歴を追って、その人が訪れた場所(店や施設)と訪れていた時間を政府が公表します。
国民に知らせて検査につなげ、新たな感染者がいないか探すためですが、そんな「陽性者が訪れた場所(店、施設)」を表すときに、
- place(s) of interest
- location(s) of interest
という表現が使われます。例えば、陽性者が訪れた場所の一覧表は “a list of places/locations of interest” と呼ばれます。
これも「関心が寄せられている場所」と考えられますが、日本語にすると単に「訪れた場所、立ち寄った場所」と言うのが自然かもしれませんね。
また、”location of interest” はコロナに限らず、”person of interest” と同じ使ように、警察が殺人事件などの「事件に関連する場所」を表すときにも使われます。
今回紹介した “person of interest” や “place/location of interest” の “of interest” は「(関心が寄せられている)対象の、対象となる」とも訳せると思いますが、なかなか日本語にしにくい使い方だなと思ったので紹介してみました。英語のニュースを読むときの参考になれば幸いです。
■コロナに関する英語表現はこちら↓