昨日は東日本大震災から14年の日でしたね。
「○○から〜年」という表現は東日本大震災だけでなく、過去に大きな震災や出来事があった日によく目にしたり耳にしたりすると思います。
そこで今回は「あれから14年」や「あれから10年」のような「○○から〜年」の英語表現を取り上げます。
口語で使う言い方と、文字で書く時にとてもよく使われる表現の両方を紹介します。
「○○から〜年」は “It’s been 〜 years”
口語でよく使うシンプルな「○○から〜年」は、
It’s been 〜 years since ○○.
です。「○○から〜年になる、〜年が経った」というニュアンスですね。例えば、
- It’s been 14 years since a massive earthquake struck off the coast of northeastern Japan.
巨大地震が日本の東北沖を襲ってから14年になる - It’s been 14 years since a devastating tsunami hit Japan.
壊滅的な被害をもたらす津波が日本を襲ってから14年になる - It’s been 14 years since the Great East Japan Earthquake / since the 2011 Japan Earthquake and Tsunami.
東日本大震災から14年になる(14年が経った)
みたいな感じです。「東日本大震災」は “the Great East Japan Earthquake” という英語名称もあるようですが、一般にはあまり浸透していないと思うので、日本で起きた大きな地震と表現したほうが伝わりやすいかもしれません。
また「10年間」の場合は “a decade” という特別な言い方もあって、こちらもとてもよく使われます。
- It’s been a decade since 〜.
〜から10年になる
「〜 years on」で表す「あれから〜年」
そして、どちらかというとニュースのタイトルや書き言葉でよく使われる「あれから〜年」は、
〜 years on (from …)
です。「ある時点から〜年後」という意味で、この “on” は継続しているニュアンスです。なので、震災などの「あれから〜年」「○○から〜年」を表す時にとてもよく使われるフレーズなんです。
例えば、2021年の2月22日はニュージーランドのクライストチャーチ大地震から10年という大きな節目の日でした。その当時の首相のインスタの投稿に、“10 YEARS ON” が出てきています↓
また、New Zealand Heraldという新聞社のfacebookでも、地震から10年の特集で “10 YEARS ON.” が使われていました↓
“〜 years on” は後ろに “from” をくっつけて、“〜 years on from …” で「…から〜年」を表します。例えば、
みたいな感じですね。
“mark 〜 years” で表す「〜年にあたる」
最後はちょっとかための表現ですが、動詞の “mark” を使った、
mark 〜 years (since …)
mark the 〜th anniversary (of …)
なんかも「今日で〜年」「今年で〜年」を表すニュースでとてもよく出てきます。
- This year marks 14 years since the March 11 earthquake.
今年で2011年3月11日の地震から14年になる - Today marks the 14th anniversary of the 2011 Tohoku earthquake.
今日は2011年の東北の地震から14年目にあたる
みたいな感じです。“mark” はもともと「印をつける」という意味の単語ですが、そこから何か過去に起こった出来事を「記念する」といった意味でも使われます。
めでたいことにもそうでないことにも、ニュートラルに「時の区切り」として使われるので、文脈によって「〜年になる、〜年(目)にあたる、〜年を迎える」と訳すとしっくりくると思います。
■地震にまつわる英語表現はこちらで紹介しています↓