食べるものに強いこだわりがあったり、よく選り好みをする人を「あの人は食べ物にうるさい」と言ったりしますよね。
食べ物全般に使うこともあれば「寿司にはうるさい」という表現をしたり、洋服や身に着けるもの、異性の好みに「うるさい」という使い方もします。
これって、英語でどうやって表現したらいいのでしょうか?
「うるさい」と言っても “noisy” ではありませんよ(”noisy” の「うるさい」はこちらのコラムで紹介しています)。
一番よく耳にする「〜にうるさい」の英語表現
これから紹介する表現は、私がニュージーランドに来て初めて聞いたものです。
私がニュージーランドで一番よく耳にする「◯◯にうるさい」の表現は、
fussy
です。例えば「彼は食べ物にうるさい」と言う場合には、
- He is fussy about food.
- He is fussy about what he eats.
なんていうふうに表現して、好き嫌いが多い人や好みが難しい人を “He is a fussy eater.” と表したりもします。
その “fussy” とは、こんな意味なんです↓
not easily satisfied, or having very high standards about particular things
Cambridge Dictionary
“not easily satisfied” は分かりやすいですよね。簡単には満足しない、ということですね。
食べ物などの「好みがうるさい」といった場合には、とってもよく使われる “fussy” です。
■実は「どっちでもいいよ」「何でもいいよ」という返事にも使われる “fussy”↓
“picky” で表す「〜にうるさい」
他には、”picky” という単語を使って「好みがうるさい」を表現することもあります。
“picky” を英英辞典で引いてみると、
someone who is picky only likes particular things and not others, and so is not easy to please
ロングマン現代英英辞典
と書いてありますが、これは動詞の “pick(入念に選ぶ)” から来ていて、食べ物の好みがうるさい人・選り好みする人を、
- She’s picky about food.
- She’s very picky.
と表現したり、好き嫌いの多い人・偏食の人のことを、
- She’s a picky eater.
と言ったりします。
他にも、男性・女性の好みが「うるさい」場合にも “picky” は使えます。
例えば、理想の結婚相手の条件を次々に挙げる人に向かって “You are so picky!” なんていうふうに言えますよ。
■日本語で使う「ピックアップ」と英語の “pick up” とでは使い方が違います↓
“particular” で表す「うるさい」
私が持っている和英辞書で「うるさい(こだわりを持つ)」と引いてみると、一番最初に出てきたのは “particular” という単語でした。
“particular” という単語は、お店で店員さんに “Are you looking for anything in particular?” と聞かれる時によく耳にすると思いますが「特定の」という意味があります。
そしてこの “particular” も “about” を使うと、こだわりがあることを表せるんです。例えば、
- He is very particular about cleanliness.
と言うと「ものすごくキレイ好き」や「潔癖性」というニュアンスになりますし、洋服の好みがうるさい・こだわりが強い女性を表現するのに、
- She is particular about what she wears.
なんていうふうにも使えますよ。
注意深く選ぶニュアンスの “selective”
「うるさい」は細かいことに「こだわりがある」という良い意味でも使われますが、「好みや好き嫌いがうるさい」という、ちょっとネガティブな意味で使われることも多いですよね。
その場合は内容、前後の文脈や声のトーンなどで、どちらの意味か判断することになります。
ネガティブな含みを持たせたくない時には英語でも “selective” なんていう表現もありますよ。
- I’m selective about what I eat.
私は食べるものを注意深く選びます - They are very selective about who they work with.
彼らは一緒に仕事をする人を入念に選んでいる
といった感じです。いい意味で「入念、慎重に選ぶ」というニュアンスですね。
ポジティブな「美食家・グルメ」と表現したい場合には “a foodie” なんていう単語もあるので、こちらも参考までに覚えておくと、どこかで役に立つかもしれませんよ。