私は未だに東西南北を英語で言おうとして一瞬分からなくなることがありますが、皆さんは言えますよね。
英語ではちょっと順番が変わって “north, south, east, and west” なんて言ったりもしますが、順番以外にもっと大切なこともあります。
それは方角を使った英語の表現です。
例えば「◯◯は△△の北にあります」「□□は◯◯から北に電車で3時間のところにあります」といった表現、英語できちんと言えますか?
なぜ英語の方角の表現が大切なのか
まずは基本の基本をおさらいすると、
- 北:north
- 南:south
- 東:east
- 西:west
ですよね。何をいまさらという感じですが、日本を一歩出ると “Where are you from?” などの出身にまつわる質問をされる機会が確実に増えます。
さすがに “I’m from Japan” と答えて “Where is Japan?” と言われることはほとんどありませんが、もっと具体的に、
のように「日本のどこ?」と聞かれることも結構あります。
そうすると、海外でも知られている東京や大阪などのメジャーな都市なら地名でたいてい分かってもらえますが、場所によっては相手が知らない可能性だってあります。
そんな場合は「日本のどのあたりで」とか「東京からどれぐれいの距離で」といった説明をすることになりますよね。
となると、東西南北を使った表現は使いこなせるようになっておきたいですよね!
「◯◯は△△の北部にあります」を英語で
では、次の文章を英語で言うとどうなるでしょうか?
- 青森は日本の北部にあります
「北」は “north” です。日本のなかで北の方なので、
Aomori is in the north of Japan.
でいいですよね。
もしくは、”northern” という形容詞と “part” を使って、”northern part” と表すことも多いです。そうすると、
Aomori is in the northern part of Japan.
とも言えると思います。あるいは、
Aomori is in northern Japan.
と言うこともできますよ。
「◯◯は△△の北にあります」を英語で
では、次はちょっと違う文章にしてみましょう。
- 埼玉は東京の北にあります
を英語で言うとどうなるでしょうか?
上の段落で紹介した「青森は日本の北部にあります」と似ていますが、ちょっと違います。
何が違うのかと言うと、青森の場合は「日本の敷地内で北のほう」なのに対して「埼玉は東京の北にある」の場合は、埼玉は東京の敷地内ではありません。二つの位置関係を表しているだけです。
日本語って難しいですね…
東京の敷地外の「北」に位置することを表す時には “in the north of” のような “in” はもちろん使えません。
なので、この場合は単純に、
Saitama is north of Tokyo.
になります。
「◯◯は△△の30km西」は英語で?
上で紹介した “◯◯ is north of △△” をベースにすると、どんな位置にあるのか、相手がもっと想像しやすい文章を作ることができます。
例えば、神戸がどこにあるかを知らない人に、
- 神戸は大阪から西に30kmのところにあります
と言えば、おおよその位置を想像してもらいやすいですよね。では、これも英語で言ってみましょう!
まず「神戸は大阪の西にあります」は “Kobe is west of Osaka” です。上に出てきた埼玉の例を思い出してくださいね。
これに「30km」という情報を付け加えればいいだけです。すると、
Kobe is 30 kilometres west of Osaka.
となります。
「◯◯は△△から車/電車で西に30分のところ」は英語で?
では次に、車や電車などの移動手段を使って表すときの英語表現を見てみましょう。
- 名古屋は東京から車で西に約5時間のところにあります
はどうでしょうか。
これも “◯◯ is west of △△” をベースにすると、簡単に言うことができます。
- Nagoya is about a five-hour drive west of Tokyo.
- Nagoya is about five hours’ drive west of Tokyo.
のような感じですね。これらはどちらでもOKです。
さらに、電車の場合も練習してみましょう。
- 神戸は大阪から電車で西に30分のところにあります
はどうなるでしょうか?もう簡単ですよね。
Kobe is 30 minutes west of Osaka by train.
でバッチリ伝わります。
基本的な方角表現は使えるようにしよう
今回紹介した文章はどれも簡単なものばかりです。
でも実際には、基本的なことなのに意外とうろ覚えなこともありますよね。
今回出てきた例文はどれも、地名や単語を入れ替えるだけで、自分の出身地や住んでいる場所を表せると思います。
英語で話す時は自分のことや日本のことを話すことも多くなるので、いざ使う時に「えーっと…」とならないように、いつでも使えるように練習しておくといいと思います!