「うちの息子は私の言うことを聞かない」
「ママの言うことを聞くんだよ。いいね?」
「行くなと言ったけど彼は言うことを聞かなかった」
「あなたの言うことを聞いておけばよかった」
こんなふうに、人の言うことに従ったり人の忠告やアドバイスを聞き入れることを「(人)の言うことを聞く」って言いますよね。
これって英語でどう言うのでしょうか?実はとっても簡単に表せてしまうんです。
「(人)の言うことを聞く」を英語で言うと?
例えば上に出てきた「ママの言うことを聞くんだよ。いいね?」は、あなたならどんなふうに言いますか?
「〜の言うことを聞く」を英語でどう表すかがポイントになりますよね。
実はこれ、誰でも知っている単語で表せてしまうんです。それは…
listen to 〜
です。なので「ママの言うことを聞くんだよ。いいね?」は、
- Listen to your mum, okay?
だけでシンプルに表せてしまうんです。でも、なぜ “listen to 〜” が「〜の言うことを聞く」という意味になるのでしょうか?
“listen” の意味
“listen” の意味をさらっとおさらいしてみましょう。
“listen” の意味は「(耳を傾けて)聞く、聴く」です。意識して(注意を向けて)「聞く」ですね。
“hear” との違いがよく言われますが、”hear” は「(音や声が)聞こえる」という「耳に入ってくる」を表し、”listen” は「(注意して)耳に入れる」というニュアンスです。
なので「音楽(ラジオ)を聴く」は “listen to music/the radio” で、相手の注意を引きたいときには話の始めに “Listen,” と言ったりします。また、”Sorry, I wasn’t listening.” は「ごめん、聞いてなかった」ですが、これは「注意して聞いてなかった(のであなたが何と言ったのか分からなかった)」という意味で使うフレーズです。
こんなふうに “listen” は人に対して使うと「相手の言うことを耳を傾けて聞く」という意味になります。そこからイメージを膨らませると、こんな意味があるのも納得ですよね↓
to consider what someone says and accept their advice
(ロングマン現代英英辞典)
「人の言うことを検討してアドバイスを受け入れる」これが「人の言うことを聞く」という意味で使われる “listen” です。
「〜の言うことを聞く」listen の使い方
この “listen” を使うと冒頭に出てきた文章は、
- My son doesn’t listen to me.
うちの息子は私の言うことを聞かない - I told him not to go but he wouldn’t listen.
行くなと言ったけど彼は言うことを聞かなかった - I should’ve listened to you.
あなたの言うことを聞いておけばよかった
みたいに表すことができます。他にも、
- See? You should’ve listened to me.
ね?私の言うこと聞いておけばよかったのよ - I’m glad I listened to her.
彼女の言うことを聞いてよかった - Don’t listen to him.
彼の言うことは聞かないで(彼の言うことは聞かなくていいよ)
のように使えます。また、”listen to 〜” の「〜」の部分は人以外に「何か」を入れることもできますよ。例えば、
- I wish I‘d listened to your advice.
君のアドバイスを聞いておけばよかった - You should listen to your body.
体の声に耳を傾けたほうがいいよ - I should’ve listened to my intuition.
直感に従っておけばよかったな
みたいに何かに耳を傾け、それに従うというニュアンスで使えるので、今まで「聞く」という意味でしか使っていなかった方はぜひ覚えて使ってみてくださいね。