以前、テレビを見ていたら私の好きな番組が流れていました。
それは、ある有名シェフがオーストラリア各地を旅しながら、地元のいろんな食材を使って料理をする番組なのですが、その彼がオーストラリアで会ったドイツ人の男性に、こんなセリフで話しかけていました。
“How did you end up in Australia?” と。
実はこの “end up”、会話の中でとってもよく出てくるフレーズなんです。
そこで今回は、”end up” の意味と使い方を紹介します!
“end up” ってどんな意味?
“end” は皆さんご存じの通り「終わる」という意味ですよね。
そして “end up” はただの “end” とはちょっと違ってこんな意味があります↓
to finally be in a particular place or situation
Cambridge Dictionary
「最終的にある場所に落ち着いたり、ある状況になる」といった感じですね。
なので、冒頭に出てきた “How did you end up in Australia?” は「最終的になんでオーストラリアにいる(来る)ことになったの?」「オーストラリアに来たきっかけは何なの?」というニュアンスになります。
ドイツ出身の人がオーストラリアで働いているので、それが「なんでなの?」と質問していたわけですね。
このように “end up” の後ろに “in 地名” を入れて使うこともあれば、
- He ended up in hospital.
彼は結局、入院することになった
のように使われることもあります。
でも、”end up” はこういった「場所」以外で使われることも多いんです。
「結局〜することになる」の “end up -ing”
“end up” がよく使われるパターンとして【end up+-ing】があります。”end up” の後ろに動詞の-ing形が来るんです。
これで「結局〜することになる」という意味になります。「計画してなかったけど」というニュアンスで、良いこと・良くないことに関わらず使われます。
例えば、海外から日本に旅行に来た人が、あまりにも日本が好きすぎて「結局は日本で英語を教えることになりました」というのは、
- I ended up teaching English in Japan.
と言えるんです。あるいは、一度別れたカップルが結局は結婚して子どもが7人いたりすると、
- They broke up but then ended up getting married and having seven kids.
なんていうふうに表すこともできますよ。
「結局〜する羽目になる」
そして「結局は〜することになる」の中でも特に、良くないこと・嬉しくないことを表す「結局は〜するはめになる」には必ずと言っていいほど “end up” が使われるんです。
- He ended up losing his job.
彼は結局、職を失う羽目になった
他には、海外旅行で飛行機の出発時刻が変更になってしまって「結局、空港で一晩明かすはめになった」は、
- We ended up spending the night at the airport.
のように言えます。また「今日は早く帰れる!」と思っていたところに、上司から急な仕事を渡されて「結局は遅くまで残業するはめになったよ」も、
- I ended up working until late.
というふうに言えてしまいます。「〜するはめになる」を英語にしなさい、と言われると難しそうですが、”end up” を使うだけで簡単にそのニュアンスを表現できてしまうんですね。
ぜひ覚えておきたい “end up”
今回紹介した “end up” はとっても英語っぽい表現だと思います。
「結局〜するはめになる」というちょっとネガティブな要素を表せたり、「結局〜になる」という特にネガティブでもない単なる事実も表せてしまいます。
なので、日本語訳を丸暗記するよりも「何かがあって、最終的・結果的にそうなった」というイメージを掴むことが大切だと思います。
会話の中でとってもよく登場するフレーズなので、実際にどんな感じで使われているのかネイティブの会話に耳を澄ませてみるのもいいですね。
イメージが掴めたら早速使ってみてください!
ネイティブがよく使うフレーズ・表現
今回紹介した “end up” のように、ネイティブが会話の中でよく使うフレーズを紹介した以下のコラムも、ぜひあわせてご覧ください!