友達が近くのコンビニに行ったものの、なかなか帰ってきません。
そしてずいぶん経ってから帰ってきた友達に、こんな風に言いたいとしましょう。
「何でそんなに時間かかったの?」
「何でこんなに遅かったの?」
これをスッキリ表せてしまう英語のフレーズがあるのですが、それは一体どんなフレーズだと思いますか?
「なんでそんなに時間かかったの?」を英語で言うと?
「何でそんなに時間かかったの?」「何でこんなに遅かったの?」
これらを英語で言おうとすると「なんで?」なので、”Why 〜?” と言いたくなりますよね。ところが、こんなシチュエーションでよく使われるフレーズはちょっと違うんです。
ヒントは… “What” で始まります。分かりましたか?
答えはこれです↓
What took you so long?
これが、誰かが何かをするのに思った以上に時間がかかって、待たされた時によく使われるフレーズです。
“What took you so long?” の意味とニュアンス
では、”What took you so long?” がなぜ「何でそんなに時間がかかったの?」になるのでしょうか?
この “took” は “take” の過去形です。”take” には「(時間)を要する」という意味があったのを覚えていますか?「〜するのに(○分/時間/日)かかる」などを表す時に必ず出てくる “take” です。
例えば、ネット通販で買った家具の組み立てに3時間かかったとしたら、
- It took me three hours to put this together.
と言えますが、この “took” と “What took you so long?” の “took” は同じ意味です。
“What took you so long?” を直訳すると「何があなたにこんなに長い時間を要したの?」みたいな感じです。なんだか日本語的にしっくりこないまどろっこしさに英語っぽさを感じずにはいられませんが、これを日本語っぽく言い換えると「何でそんなに時間かかったの?」「何でこんなに遅かったの?」になるわけですね。
実際のところ、これを言う人は待たされたと感じているので「遅かったね。何してたの?」みたいなニュアンスで使われることが多いです。
現在進行形の “What’s taking you so long?” もある
過去形の “What took you so long?” は待っていた相手が来てから使うフレーズです。
例えば、冒頭のシチュエーションのようにどこかに行ってなかなか帰って来なかった人がやっと戻って来た時や、誰かが来るのを待っていて思ったよりも時間がかかって到着した時なんかにも使います。
- What took you so long? ーSorry, I got stuck in traffic.
「なんでこんなに時間かかったの?」「ごめん、渋滞に巻き込まれた」
みたいな感じですね。
そして、現在進行形の “What’s taking you so long?” という言い方もあります。この場合は待たされている最中(相手がまだ来ていない時)に使って「何にそんなに時間かかってるの?」「なんでこんなに時間かかってるの?」という意味になります。
- What’s taking you so long, Ben? Everyone’s waiting for you.
ベン、なんでこんなに時間かかってるの?みんな待ってるよ
みたいな感じです。これもニュアンス的には「遅いよ。何してるの?」「遅くない?早く」みたいな感じで、場合によっては「何をぐずぐずしてるの?」みたいなニュアンスになることもあります。
■「なんでそう思ったの?」も “Why did you think that?” ではなく、主語を無生物にするとトゲがなく表現できます↓
■”why” を使わない「なぜ?」を表す “How come 〜?” はこちらで紹介しています↓