“get my head around/round” の意味とは?

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“I can’t get my head around it.”

こんなフレーズを耳にしたことはありますか?

これは参考書などではあまり目にしないものの、ニュージーランドで生活をしていた時によく耳にしたフレーズの一つです。

さて、一体どんな意味だと思いますか?

この記事の目次

“get my head around” を使った例文

まずは例文を一つ見てみましょう。

このフレーズが使われるシチュエーションの1つが、誰かが亡くなったりとてもショックなことがあった時です。例として、親しい誰かが亡くなったとしましょう。

  • I can’t believe she’s not here anymore. I still can’t get my head around it. 

と、こんな感じで使います。最初の文は「彼女がもうここにいないなんて信じられない」ですね。これは遠回しに「亡くなった」を意味しています。

そして次の文に “get my head around” が出てきています。「まだ “get my head around it” できない」とはどういうことなのかと言うと、これは「理解できない」「受け入れらない」という意味になるんです。

“get my head around 〜” の意味

“get my head around 〜” は簡単に言うと「understand(理解する)」を表すフレーズです。

“around” の代わりに “round” が使われることもありますが、英英辞書を引いてみると、

(British English, informal) to be able to understand or accept something

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

と書いてあるように、イギリス英語で使われることの多いカジュアルなフレーズです。しかも否定形で使われることがとても多くて、”can’t get my head around 〜” で「〜を理解できない」という意味になります。

ニュアンスとしては「ふんふん、なるほど、そうだね、みたいに簡単には理解することができない」という感じです。言い換えると、理解しようとした(しているけど)「どうもよく理解できない、理解しがたい、理解しづらい、受け入れられない」といったニュアンスです。

なので、冒頭に出てきた例文のように、誰かが亡くなったことを「まだ受け入れられない、まだよく分からない」と表す時によく使われるんですね。

“get my head around/round 〜” の使い方

先ほど紹介したように、”can’t ” と一緒に使われることが多いですが、他にも、

  • try to get my head around 〜
  • struggle to get my head around 〜
  • take me a while to get my head around 〜
  • take a long time to get my head around 〜
  • hard to get my head around 〜
  • begin/start to get my head around 〜
  • can barely get my head around 〜

みたいな形で使われることもあります。具体的にどんなことを表す時に使われるかなと考えてみたのですが、いくつか思いついたものをザッと挙げてみると、

  • 驚くようなこと
  • ショックなこと
  • 気持ちの整理がつかないこと
  • 受け入れがたい事実
  • どうして・なぜ?が理解しづらいこと
  • 概念的なものが理解できないこと
  • 全体像がよく掴めないこと
  • 解決策・解決方法が見出せないこと

があるかなと思います。いずれにしても【簡単には理解できない(受け入れられない)、どうもよく理解できない】のニュアンスを感じますよね。例文をいくつか挙げてみると、

  • I just can’t get my head around how this has happened.
    なんでこんなことが起こったのか理解できないよ
  • I can’t get my head around what’s going on.
    (状況が掴めず)何が起こってるのか分からないんだよ
  • It took me a long time to get my head around the fact that I had cancer.
    自分がガンであるという事実を受け入れるのにとても時間がかかりました
  • I’m still trying to get my head around this.
    これを(理解しようとしてるんだけど)まだよく理解できてないんだよね
  • Our tax system is too complicated. I just can’t get my head around it.
    税金のシステムが複雑すぎて理解できないよ
  • I just can’t get my head around what I’m doing wrong here.
    (パソコン作業などで上手くいかずに)何が間違ってるのか分からないんだよね
  • Thanks for your advice. I’m just beginning to get my head around this.
    アドバイスありがとう。だんだん分かり始めてきたよ

みたいな感じです。気持ちの整理がつかないことは悲しいことだけではなく、嬉しいことに対しても使えるようです。以前、東京オリンピックで金メダルを取ったニュージーランドのLisa Carrington選手がインスタに、

  • I’m still trying to get my head around today…

と書いて投稿していましたよ。

アメリカ英語では “wrap my head around 〜”

今回紹介した “get my head around 〜” はイギリス英語でよく使われるフレーズです。アメリカ英語では、

wrap my head around 〜

が使われるようです。なぜ “wrap” なのかは分かりませんが、何かの周りに頭を巻き付けるってなかなか面白い表現ですよね。

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