今回は英語ってオモシロいなと私が感じたことを書いてみたいと思います。
それは【名詞を形容詞に変える簡単な法則】です。
私は日本でネイティブスピーカーと会話をする機会はほとんどありませんでしたが、ニュージーランドに来てニュージーランド人が話す英語を聞いているうちに、英語にもこんな活用法があるんだ!と知りました。
そんな、ネイティブがよく口にするオドロキの活用法を紹介します。
【名詞+”y”】で形容詞に
形容詞と言えば、どんなものを思い浮かべますか?
hot、kind、sweet、cheap、good、delicious…キリがないほどたくさんありますよね。
そんな数ある形容詞の中でも、私が驚いたのは、
名詞+”y”=形容詞
つまり、名詞に “y” をくっつけて形容詞を簡単に作ってしまう方法です。
- meaty
- sugary
- salty
- roomy
- watery
- soapy
- lumpy
などなど、そんなふうに使うんだ!というものをこれまでにたくさん耳にしました。
【名詞+”y”】の形容詞の例
先日、ワイナリーに行って試飲をしたときにテイスティングルームのスタッフが、ある白ワインの説明で “appley” という単語を使っていてギョっとしました。
「りんごの風味がする」というような意味らしく、今まで聞いたことが無くても意味が分からなくはないですが、そんな風に使う?!とちょっと笑ってしまいました。
さらに、以前飲んだニュージーランドのクラフトビールにも “WHEATY” の文字が。ラベル通り “wheat(小麦)y” なお味でした↓
私の好きなクッキー(ニュージーランドではbiscuitと言います)にも “custardy” と “creamy” の文字が↓
そして、なかでも私の人生でびっくり度ナンバーワンだったのは、”Christmassy” です。
「クリスマスの」とか「クリスマスっぽい」といった意味で使われるようですが、そんな “-y” の使い方を耳にしたのは初めてだったので『Christmassyって!』と、思わずツッコんでしまいました(笑)
- Let’s do something Christmassy!
何かクリスマスっぽいことしようよ - It looks so Christmassy!
それ、超クリスマスっぽい(ぽく見える)!
みたいに使います。
ちなみに、”summery” とか “wintry” とも言いますよ。「夏らしい」「冬らしい」みたいな感じです。
よく考えればたくさんある “-y” の形容詞
上で紹介した例は、今まで聞いたことがないから不思議でしたが、よく考えてみれば【名詞+”y”】で出来ている形容詞はたくさんありますよね。
windy、sunny、curly、creamy、wavy、healthy、smoky なども全部【名詞+”y”】です。
そこでちょっと気になって英英辞書を引いてみると、ちゃんと載っていました↓
-y (suffix):(in adjectives) full of; having the quality of
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
あんまり意識したことはなかったのですが、言われてみればまさにそうですよね。”windy” は風がいっぱいの、”sunny” は日光がいっぱいの、というイメージです。
こんなルールがあるので、いろんな【名詞+”y”】がちゃんと成り立つんですね。
“appley” や “wheaty”、”Christmassy” など違和感があると思ったものも、私が聞き慣れていないだけだったようです。
もちろん全ての名詞に使えるとは限りませんが、特に食べ物では「〜の味がする」「〜の風味が強い」と表現するときに、
- gingery
- nutty
- cheesy
- peppery
- garlicky
- eggy
のような【食材+”y”】の表現をよく使います。
こういうのを発見すると、英語ってオモシロいなぁと感じます。
“-able” も接尾辞
“-y” ではなく、”-able” で終わる単語っていくつかありますよね。portable、reliable、disposable、unbelievable みたいなものです。
この “-able” も “-y” と同じで接尾辞(suffix)と呼ばれるものなのですが、薬によく使われるあるカタカナ語も実は “-able” の仲間だったんです↓