“Good luck!” の意味はきっと皆さんご存じですよね。
「幸運を!」みたいに訳されがちですが、一体どんな場面で使ったらいいんでしょうか?
私自身、ニュージーランドに住んでいた時にいろんな人から “Good luck!” と言われたことがありますが、どんな時に言われたのか思い出しながら “Good luck!” の使い方を紐解いてみたいと思います。
“Good luck!” の意味は「幸運を!」?
日本語で「幸運を!」なんて最後に使ったのは、いつだったか思い出せないぐらいです。そもそも誰かに「幸運を!」と言うシチュエーションが思い浮かびません。
日本で宝くじを買うと、売り場の人が「当たりますように」と言いながら手渡してくれたりしますよね。そんな感じでしょうか…。
日本語ではそれほど出番のない「幸運を!」ですが、英語の “Good luck!” はもっと気軽に、とってもよく使われるんです。
“Good luck” を耳にした、こんな場面
ニュージーランドに住んでいた頃、街に買い物に行った時に、とっても大事にしていたサングラスを失くしてしまったことがありました。
どこで失くしたか分からず、その日に立ち寄ったお店に電話をして「サングラスの落し物ありませんでしたか?」と聞いた時の会話です。
お店の人:I’ll have a quick look for you.(ちょっとしてから)No, they’re not here.
私:OK, thank you for looking anyway.
お店の人:I hope you find them. Good luck!
ここで一つ疑問が浮かんできました。「Good luck=幸運を!」は本当に正しい訳なのでしょうか?なんだか大袈裟すぎませんか?
英英辞書で調べたところ、
used to wish somebody success with something
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
とあります。つまり、
成功するといいね
うまくいきますように
というニュアンスですね。どうりで「幸運を!」がしっくりこないワケです。
“Good luck!” は「うまくいくといいね」
私はニュージーランドで長く働いた宿泊施設の仕事を辞めた後、首都のWellington(ウェリントン)という街に引っ越しました。
宿泊施設の職場にはカフェやレストランもあったので、常連さんや顔見知りのお客さんがたくさんいました。なので、お別れの時にはたくさんの人が、
- Good luck in Wellington!
と言ってくれたのですが、これは「新天地でうまくいくといいね」というニュアンスになります。でも、こんな場合、もっとしっくりくる日本語がありませんか?
日本語では「新天地で頑張ってね!」ってよく言いますよね。そうなんです。英語の “Good luck!” は日本語の、
頑張ってね
がしっくりくることも多いでんす。なので、試験前の友達に、
- Good luck!
- Good luck on/with your exams!
試験頑張ってね
と言ったりします。同じ意味で “Best of luck with/on your exams!” なんかもよく使いますよ。
「頑張って」= “Good luck!” とは限らない
日本語って何かと「頑張る」で片付いてしまうことが多くないですか?
日本語の「頑張る」はすごく便利な表現ですが、それだけに英語にしにくいんです。
例えば、東北の震災の後には『がんばろう東北』や『がんばろう日本』という言葉がとてもよく使われましたよね。でも、震災で痛みを負った人に対して “Good luck!” なんて言葉は絶対に使いません。
“Good luck” は試験や就職の面接・プレゼン・大きな環境の変化(引っ越しなど)、何かに挑戦したり、大きなことを控えている人に対して「頑張って=うまくいくきますように!」と祈るときに使います。
そうではない「頑張って」に “Good luck!” は使えません。
ちなみに、「頑張ろう」の関連表現で、ニュージーランドには “Kia Kaha” というマオリ語の言葉があります。
これは英語で言うと “Be strong” や “Stay strong” という意味で、震災・自然災害や多くの命が奪われるような事件など何か困難な出来事に際してよく使われる、人々を励ます言葉です。
2011年にはニュージーランド・日本の両国でとても大きな地震があったので「ともに復興していこう」という意味で、よく使われいたのを覚えています↓

辞書に載ってない “Good luck with that.”
“Good luck” に話を戻しましょう。
「頑張って!」の気持ちを込めて “Good luck!” と言うのとは、ちょっと違う使い方もあります。
例えば、ふだん全く運動をしていない友達が、練習なしでフルマラソンに挑戦するとします。
その友達が「4時間以内にゴールする!」と言うと、周りの人はちょっと冷めた感じで、
- Good luck with that.
と言うかもしれません。でも、これは文字通りではなく「せいぜい頑張ってね。無理かもしれないけど」という皮肉っぽいウラの意味が隠されています。こんな使い方もするんですね。
もちろん、“Good luck with that!” で皮肉ナシの「頑張ってね!」を表すこともあります。その場合は、応援してる気持ちが伝わるように、明るいトーンで気持ちを込めて言うといいと思います。
“Do your best” も「頑張って」?
“Do my best” や “Do your best” でも「頑張る」「頑張って」を表せるような気がしませんか?
これらのフレーズと “Good luck” の違いは以下のコラムで紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください↓
■「私たちならできる!」「頑張ろう!」と気持ちを引きあげてくれる “We got this!” もよく使うフレーズですよ↓
■「その調子!」「その調子で頑張って!」「この調子で頑張ろう!」と声をかけるときによく使うフレーズはこちら↓













