このところ毎年のように梅雨や台風のシーズンに記録的な豪雨で大きな被害が出てしまっていますよね。
そうなると広い範囲で「停電」して生活に支障が出たり、「断水」で生活のための水に困ることもあります。大きな地震が起きた時にも停電・断水が大きな問題になりますよね。
そこで、今回は「停電」と「断水」を英語で何と言うのかを紹介します。
「停電」「断水」を英語で言うと?
「停電」と「断水」は英語で言うと、こんなふうになります↓
停電:power outage、power cut、blackout
断水:water outage
“outage” という単語はあまり耳慣れないかもしれませんが、読み方は /ˈaʊ.tɪdʒ/ で、意味は、
a period of time when the supply of electricity, etc. is not working
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
つまり、供給がストップしている期間のことで「停電」「断水」をひとことで表すときに必ず出てくる単語です。
- We had a power outage in my neighbourhood.
自宅のエリアで停電があった - There was a water outage for five hours last night.
昨日の夜、5時間断水した
ちなみに「電気(電力)」と言えば “electricity” という単語もありますが、日常生活では “power” の方がよく使われる印象があります。
また、イギリス英語の影響が強いニュージーランドでは「停電」のことを “power cut” と言うことがとても多いです。
「停電している」「断水している」を簡単な英語で
“outage” という単語を紹介しましたが、日本で生活していると滅多に見かけない単語だと思います。
そこで、”outage” を使わずに「停電している」「断水している」を表す方法も紹介しておきたいと思います。
■”no”、”without” を使って表す「停電、断水」
まずは、とっても簡単なのが “no” や “without” を使うだけの、
no power/water
without power/water
という表現です。例えば「停電しています」「断水しています」は、
- We have no power/water.
- We’ve got no power/water.
- There’s no power/water.
- We are without power/water.
のように表せます。”have no power” って何だか「力(ちから)がありません」みたいだな…と最初に聞いたときに思ったのですが「停電しています」の意味で実際によく使われています。
- We’ve had no power since 7pm.
午後7時から停電しています - We’ve been without power for three days now.
もう3日間も停電しています
みたいな感じです。「停電」「断水」に限らず、海外のホテルに泊まった時にお湯が出ない場合なんかも、
- There’s no hot water in my room.
(部屋の)お湯が出ません
でOKなんです。
©️Eelke
■”out” を使って表す「停電、断水」
そして、私が日常生活で一番よく耳にするのが “out” を使った、
be out
です。「無い」「無くなる」というニュアンスで、こんなふうに使われることが多いです↓
- The water is out.
断水しています - The water went out today.
今日、断水があった - The power is out at the moment.
今、停電しています - The power went out.
停電した - The power was out for three hours last night.
昨日の夜、3時間停電しました
ニュージーランドに住んでいた時に私の家が断水になった時には、自治体のTwitterに “Water Out around ○○ street” とバッチリ出ていました。
“out” だけで表せるなら簡単に覚えられそうですよね。
■”off” を使って表す「停電、断水」
さらに、”off” にも私はたまに遭遇します。
- The water will be off for a while.
しばらく断水します - The power has been off for more than two hours.
2時間以上停電しています
みたいな感じですね。
■”lost” を使って表す「停電、断水」
他には「断水」ではあまり聞きませんが「停電」の場合には、
- We lost power.
のように言うことも多いですよ。
「影響する」「元に戻る」を英語で言うと?
テレビのニュースや新聞でよく目にするのが「(停電や断水が)○○世帯に影響しました」のような表現。これは、こんなふうに表現されているのをよく見かけます↓
- The outage affected 50,000 households.
(停電や断水が)5万世帯に影響しました - 20,000 homes are still left without power after yesterday’s storms.
昨日の嵐で2万家屋が未だ停電しています
さらに、停電・断水が終わって元に戻った時に役立つフレーズはこちらです↓
- The power is back on.
電気が戻ったよ - The water is back on but it’s dirty.
水が戻ったけど汚い
シンプルですが、”be back on” はとてもよく使われます。
シンプルな単語を使いこなそう
最初に紹介した “outage” を忘れてしまっても、別の言い方ができるようにしておくと困らないですよね。
ボキャブラリーを増やすのも大切ですが、知っている単語を活用して表現できるようにすることもとっても大事です。ネイティブの会話を聞いていても、実はすごくシンプルな単語の組み合わせで話していることが多いんです。
災害は起こらないのが一番ですが、停電・断水の表現は覚えておくと役に立つことがあると思います。
■システムやインターネットが「ダウンする」「復旧する」の英語表現は以下のコラムで紹介しています↓
災害時によく使われる英語表現
■「高台に避難する」「川に近づかないで」は英語でなんて言う?
■台風やハリケーンで停電になるケースもありますね。台風・ハリケーン・サイクロンの違いは何?
■鉄道や飛行機が止まってしまって「足止めを食う」「足止めされる」は英語でなんて言う?