「面接どうだった?」「うまくいったよ」
「この計画どう思う?」「うまくいかないんじゃないかな」
「明日、試験なんだ」「うまくいくといいね!」
のように「うまくいく」という表現を使うことって、意外とよくありますよね。これって英語でどんなふうに言えばいいのでしょうか?
実は英語では、内容によっていろんな表現を使い分ける必要があるんです。
物事が「うまくいく」は “go well”
例えば冒頭に出てきたように、就職面接を終えた友達に「面接どうだった?」と聞くような場面。
そのまま英語にして “How was the interview?” と尋ねることもできますが、
- How did it go?
どうだった?
と聞くことも多いんです。”go” には「(人が)行く」という意味だけでなく「(物事が)進行する」という意味もあるので、”How did it go?” で「どうだった?」になるんですね。
そして、返事の「うまくいったよ」は、
- It went well.
のように “go well” で表して、反対にうまくいかなかった場合もシンプルに、
- It didn’t go well.
うまくいかなかったよ
で表現できます。ポイントは主語が「物事」になることです。”I went well.” や “I didn’t go well.” とは言わないので注意してくださいね。
こんなふうに、物事・面接・プレゼンなどが「うまく運ぶ、うまくいく」という場合によく使われるのが “go well” です。
プラン・方法などが「うまくいく」を表す “work”
物事が「うまくいく」以外にも、計画や方法・やり方が「うまくいく」という表現がありますよね。
そんな場合は “work” という単語で表すことが多いです。この “work” の意味は、
(of a plan or method) have the desired result or effect
なので「望んでいた結果や効果が得られる」ということです。
例えば「このビジネスプランどう思う?」と聞かれて「うまくいかないんじゃないかな」と答えるような場合には、
- I don’t think it will work.
と言えます。
このように、計画・やり方などが「うまくいく、うまく作用する」によく使われるのが “work” です。
相手を思いやる「うまくいくといいね」
これから何かに挑戦したり、目の前に試験や面接などを控えている人に対して「うまくいくといいね」と元気付けることもありますよね。
そんな場合は「うまくいく」の直訳にとらわれずに、”Good luck!” や “Best of luck!” なんかが使えます。
“Good luck” は「幸運を」ではなく、こんな「うまくいくといいね」「うまくいきますように」という意味で使われることが多いんです。
逆に「うまくいくように祈っててね」と言う場合にも “luck” を使って、
- Wish me luck!
なんかをよく使います。また「うまくいきますように」という意味で、
- (I’ll keep my) fingers crossed.
と言われることもあるかもしれませんが、これは、人差し指に中指を絡めるおまじないのようなもので、誰かに幸運を祈るときのゼスチャーから生まれたフレーズです(詳しくは以下のコラムで紹介しています)。
もしくは「うまくいきますように」と言うのではなく、安心させる意味で「きっと(君なら)大丈夫だよ」なんて声をかけることもあると思います。その場合は、
- You’ll be fine.
- It’ll be fine.
と言ってあげたらいいですね。
“work out” も覚えておきたい
物事が「うまくいく」には “go well” がよく使われると紹介しましたが、実は “work” が使われることもあるんです。
それが “work out” というフレーズです。
例えば、カップルがうまくいかなかった場合には、
- Things didn’t work out between us.
なんていう言い方をしたり、悩んでいる友達を励ます時に「なんとかなるよ」というニュアンスで、
- Things will work out.
と言うこともあります。なので、物事の場合は絶対に “go” を使うということでもありません。
今回は「うまくいく」の表現をいくつか紹介しましたが、他にもまだあります。
実際に使われている色んな表現にふれてみて、使い方が分かったら自分でもどんどん使ってみて下さいね。