皆さん、年賀状はもう出しましたか?
“A Happy New Year!” は年賀状の定番フレーズかもしれません。でも、その年賀状、実はちょっと注意が必要なんです。
今回は、これから年賀状を書こうと思っている方にぜひ読んでいただきたいお話です。
“A Happy New Year” か “Happy New Year” か
年賀状を作る(書く)時に「賀正」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」といった、大きく書くフレーズがありますよね。
英語で書くとしたら、あなたなら以下のどちらを選びますか?
- A Happy New Year!
- Happy New Year!
違いは “A” があるか無いか、それだけです。
なぜ “A” はいらない?その理由とは
日本では目にすることも多い “A Happy New Year!” ですが、年賀状に書いたり、あるいは「あけましておめでとう」と口頭で言う場合には最初の “A” はいらないんです。
Happy New Year!
でいいんです。
では、なぜ “A” はいらないのでしょうか?
ちょっとだけ話の角度を変えてみましょう。
例えば、友達のお誕生日にメッセージを送ったり、バースデーカードにメッセージを書く時には何て書きますか?
- Happy Birthday!
お誕生日おめでとう
ですよね。”A Happy Birthday!” とは言いませんし、書きません。
では、ハロウィンや何かの記念日には何と言うでしょうか?
- Happy Halloween!
- Happy Anniversary!
ですよね。さらに、クリスマスには何と言うでしょうか?
- Merry Christmas!
クリスマスおめでとう
ですね。”A Merry Christmas!” とは言いません。
なので、これらと同じように、年賀状に書く場合には、
- Happy New Year!
新年おめでとう
でいいんです。
文章の中では “a Happy New Year”
では、”a Happy New Year” は絶対に間違いかというと、そうでもないんです。
こんなクリスマスソングを思い出してみてください。
♪ We wish you a Merry Christmas
We wish you a Merry Christmas
We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year ♪
ここでは “a Merry Christmas and a Happy New Year” と歌われていますが、これは “We wish you” の後に続く文章の一部なので “a” が入っているんです。
ちなみに、”We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year” は「よいクリスマス・よいお年をお迎えください」という意味になります。これは「新年おめでとう」「あけましておめでとう」とはちょっと違いますね。
この「よいお年を」の意味ではカードに、
- I wish you a Happy New Year
- Wishing you a Merry Christmas and a Happy New Year
と書かれていたり、口頭で挨拶するときには、
- Have a lovely Christmas and a Happy New Year!
のように言ったりもします。どちらも “a” が入っていますが、これは文章の一部なのでこれでいいんですね。
年賀状をこれから書く方はぜひ参考に
まだ年賀状を書いていない方、間に合いましたね!
「新年おめでとう!」という意味では、やはり “Happy Birthday!” や “Merry Christmas!” のように “Happy New Year!” とするのがナチュラルです。
このコラムをぜひ参考にして、今年(来年?)の年賀状は “A Happy New Year!” から卒業してくださいね。
もう “A Happy New Year!” と書いて年賀状を出しちゃったという方、次回の年賀状の参考にしてください(笑)
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