「人見知り」「人付き合いが苦手」「恥ずかしがり屋」「シャイ」「おとなしい」「内向的な性格」
外向的な人には縁遠いワードかもしれませんが、そうではない人にとっては自己紹介をしたり、自分の性格について話す時に使うこともある表現ではないでしょうか。
こんなことを書いている私も間違いなく内向型人間です。
そこで今回は、これらを英語で表すときによく使われる表現を紹介したいと思います。
「人見知り」を英語で言うと?
「人見知り」はいくつかの表現があると思いますが、私がネイティブの先生に習ったのは “shy” を使った、こんなフレーズでした↓
- I’m shy around new people/strangers.
もしくは「相手に心を開くのに時間がかかる」といったニュアンスなら、
- It takes me a while to open up to people.
みたいにも言えます。”open up” は「心を開く」とか「打ち解ける」という意味です。以前に “warm up to people” という表現を紹介しましたが、同じような意味で使えますよ。
「コミュニケーションが苦手」「人付き合いが苦手」「社交的ではない」を英語で言うと?
人見知りではなくても、人とのコミュニケーションが得意ではなかったり、人付き合いが苦手だったり、社交的ではないタイプの人もいますよね。
これらを表す英語表現もたくさんあるので、私が個人的によく目にしたり耳にするものを挙げると、
- I’m not very good with people.
人と関わったりコミュニケーションがあまり得意ではありません - I’m not very outgoing/sociable.
あまり社交的ではありません - I’m not very good at socializing.
人付き合いがあまり得意ではありません
「〜が苦手」をダイレクトに “bad at 〜” と言うのではなく、反対語を使った “not very good〜” のようなやんわりした言い方をとてもよく耳にします。
「おとなしい」「控えめな性格」を英語で言うと?
「彼はおとなしい人」のような「おとなしい」は “quiet” がよく使われるように思います。「あまり話さない」ということですね。
- He’s a quiet person.
彼はおとなしい人です
赤ちゃんが「おとなしい」は “calm” や “relaxed” なんかもよく使います。
また、自分の感情をあまり表に出さなかったり、自分の意見を言ったりしないというニュアンスで「表に出さない→控えめ」や「口数が少ない」を表す時には “reserved” なんかも使われます。
- She’s a reserved person.
「あまり話さない」というニュアンスでは、”not very chatty” なんかもインフォーマルな会話ではよく耳にします。
- I’m not very chatty.
“chatty” とは「(フレンドリーな感じで)おしゃべりな」という意味なので、上の文は「私はあまりおしゃべりなタイプではありません」というニュアンスになります。
■「謙虚な」を表す “modest” と “humble” については以下のコラムで紹介してるので、こちらも参考にしてみてください↓
英語の “shy” の本当の意味
日本語でも「シャイ」という言葉を使いますよね。「シャイ」は間違いなく英語の “shy” から来ていますが、私には忘れられない “shy” にまつわるエピソードがあります。
それは、ニュージーランドで語学学校に通い始めた頃のこと。自己紹介でクラスメイトが “I’m shy.” と言ったのに対して、ネイティブの先生が「”shy” は子どもにはよく使うけど、大人にはあまり使わないよ」と教えてくれたんです。とても衝撃でした。
“shy” というのは「恥ずかしがり屋」と訳されますが、小さい子どもが知らない人に対してモジモジするような「(人と話したりするのが)怖い・恥ずかしい・自信がない・不安」といったニュアンスがあるそうです。なので、親の後ろに隠れて人を遠ざけようとしたりする子どもを「シャイ」と表す時によく使うんですね。
- My daughter is shy.
娘は恥ずかしがり屋です - I was really shy when I was a kid, but I grew out of it.
子どもの頃はとても恥ずかしがり屋でしたが、成長してそうではなくなりました
日本語で「シャイ」はそれほどネガティブな言葉ではないように感じるのですが、英語では上のようなニュアンスがあるので、大人が “I’m shy.” と言ってしまうとネガティブなイメージがあるようです。
では、ネガティブなイメージを与えないで表現する方法はないのでしょうか?
実は、英語でよく使われる単語があります。それは、”introverted” と “introvert” です。
“introverted”、”introvert” で表す「内向的な(人)」「内向的な性格」
パーティーや大人数の集まりには必要なら行くけど、疲れちゃうから好きじゃないんだよね…という人はいませんか?
そんな人が知っておきたいのは、
introvert:内向的な人、内向型の人
introverted:内向的な、内向型の
という単語です。”introvert” が名詞で、形容詞は “introverted” です。”an introvert=an introverted person” ということですね。
- I’m an introvert.=I’m introverted. (× I’m introvert.)
私は内向的な性格です - I’m more of an introvert.
私はどちらかというと内向的です - I’m definitely an introvert.
私は間違いなく内向的です
では、”introverted” と “shy” は何が違うのでしょうか?
“shy” と “introverted” の違い
“shy” と “introverted” は似ているようで違います。
私は自分が “introvert” なこともあって、この違いがとても気になったので、英語で書かれたいろんな本や文章を読んだりして自分なりに勉強してみました。
私なりの理解ですが、”shy” というのは上でも触れたように、人とコミュニケーションを取るのが「怖い・恥ずかしい・自信がない・不安」と感じて人との交流を避けることで、これは人からの評価を過剰に意識してしまうことから来るそうです。また、”shyness” は克服できるので、セラピーの対象になったりもします。
ところが、”introverted” は単に「一人でいることを好む」という性格上のタイプを指しています。人との交流が怖いから・自信がないから交流できないということではなく、単に一人で過ごすことでエネルギーがチャージされるタイプということです。読書や勉強をしたり、映画を見たり、一人で好きなことをすることで満たされるタイプですね。これは生まれ持ったその人らしさなので変える必要はないし、変えられないものです。
反対語は “extroverted(外向的な)an extrovert(外向的な人)” で、他の人と話したり交流することでエネルギーが満たされるタイプです。あなたの周りにも当てはまる人はいませんか?
逆に、内向的な人が大人数の集まりに行くと、エネルギーが満たされるどころか消耗してしまいます。私が大人数の集まりやパーティーが好きではないのは、自分に社交性がないからだと思っていたのですが、実は “introvert” だからなんですね。これは変えられないものだと知った時は「なるほどね」と、とても納得しました。
今回はいろんな表現を紹介しましたが、どれか自分に当てはまりそうなものがありましたでしょうか。何かの参考になれば嬉しいです。
■「目立つのが嫌い」なんかも知っていると使えそうな表現です↓
■”Don’t be shy.” は「遠慮しないで」を表すテッパンの表現です↓
■”introvert” と “extrovert” についてはこちらで詳しく紹介しています↓
■「内向的」について書かれたこの本。内向的な私にはとても面白かったです↓”introverted” であることにモヤモヤを感じている方はぜひ。