“tall” と “high”、どっちを使う?

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「彼は身長が高い」「その木は高い」「富士山は高い」「高い壁がある」

どれも漢字で書くと「高い」ですが、それぞれを英語で言うと “tall” と “high”、どちらを使いますか?

何となく使い分けられている人も多いと思いますが、違いって一体何なのでしょうか。

今回は、ちょっと基本に戻りつつも、きちんとおさえておきたい “tall” と “high” の違いのお話です。

この記事の目次

“tall” って、どんな「高い」?

“tall” ってどんな時に使いますか?

例えば「彼は背が高い」と言う場合には “He’s tall” と言いますよね。また、身長を尋ねる時にも “How tall are you?” と聞いたりします。

人の「背の高さ」を表現する場合には “high” ではなく “tall” が使われますが、人だけではなくモノにも使われて、木や煙突が「高い」というのも “tall” で表されます。

“tall” のイメージは簡単に言うと「縦長の」といったニュアンスです。

【幅よりも高さがある】ものに対して使われて【下から上までの長さ】が意識されています。

そうすると「背の高い冷蔵庫」は英語で “tall fridge” となり、おしゃれなバーでカクテルが入っているような「背の高いグラス」が “tall glass” と呼ばれるのも納得ですよね。

Summertime Sunshine

“high” って、どんな「高い」?

では次に、”high” の「高い」はどんな場合に使うでしょうか?

「天井が高い」や、バンジージャンプの飛び降り台が「高い」は “high” で表されます。これらに “high” を使うのは理解しやすいですよね。地面からの「位置が高い」のが “high” です。

でも「山が高い」や「壁・フェンスが高い」にも “high” が使われるんです。
これらは “tall” と比べて、何がどう違うのでしょうか?

“tall” は幅よりも高さがある「縦長」のイメージでしたが、”high” は幅があって「高い」ものの場合によく使われます。

山も壁も、縦長というよりは、どっしり地面に鎮座しているカンジですよね。

Mount Sefton. Mt Cook NP. NZ

“high” と “tall” どっちを使う?

“tall” と “high” の大まかな使い分けは上に挙げたとおりですが、”high building” や “tall fence” と絶対に言わないかというと、そんなこともありません。

ビルやマンション(apartment)などでも、客観的に見て単純に建物の高さが「高い」という場合には “tall” が使われますが、その建物の中に入って「地面からの位置が高い」という意識で表現する場合には “high” が使われたりします。

これは、下から上までの「長さ」を意識しているのではなくて、上の部分の「位置の高さ」だけに意識があれば “high” が使われる、というカンジですね。

こんなふうに、”high” は「空間的な位置」という意味での「高さ」、”tall” は下から上までの「長さ」を意識した「高さ」というイメージを持っていると、使い分けやすくなると思います。

Navajo Loop, Bryce Canyon, Utah

“tall” を使わない身長の表し方

“tall” の話が出たので、最後に豆知識を一つ。

上で紹介したように、人の身長を「高い」と表す時に使われるのは “tall” です。「彼は背が高い」は “He’s tall” でしたね。「身長」も “height” で表します。

でも、人間なのに身長を表す際に “tall” を絶対に使わないこともあるんです。それはどんな場合でしょうか?

正解は・・・赤ちゃんの身長を表す場合です。

まだ自分で立ち上がることのできない赤ちゃんの身長は “long” や “length” を使って表します。
なので、”She’s tall” ではなく “She’s long” と言うので不思議な感じですが、”tall” の定義を知っていれば納得だと思います。

横になっているものは「長い」で表し、縦になったら「高い」で表す。英語って分かりやすいですね(笑)

■身長の表し方は、こちらでも紹介しています↓


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