「仕方がない」「しょうがない」を英語で言うと?

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最近、どんな場面で「しょうがない」って言いましたか?

私は、昨日ちょうど「しょうがない」を使う機会があったので、今日のコラムにしてみようと思います。

ニュージーランドの冬は雨の日がとても多いんです。昨日は洗濯物を部屋干しして、乾きが悪かったので「しょうがないね」と旦那さんと話していたのですが、「しょうがない」も日頃よく使う言葉なので、英語でもさらっと言いたい!と思っている人が多いと思います。

実は「しょうがない」は英語にするのが意外と難しいんです・・・

目次

「しょうがない」「仕方がない」とは?

私は「しょうがない」という言い方をよくするのですが、和英辞典を見てみると「仕方がない」で載っていました。

そして、「仕方がない」の意味は大きく3つに分けられています。

  1. どうにもならない
  2. がまんできない
  3. 困る

そして、さらに1の例文だけでも覚えきれない数の「仕方がない」の英語表現が載っていました。

日本語の「仕方がない」って便利な言葉なんですね。
英語ではいろんな違う表現を使うところが、「仕方がない」一言で片付いてしまいます。

でも、それだけに、英語にする時には意味によって表現を変える必要があります。

今回は、一番使うかもしれない「どうにもならない」という意味の「仕方がない、しょうがない」を表現する英語を紹介したいと思います。

“It can’t be helped” で表す「しょうがない」

自分の力ではどうすることもできない事が起こった時には、ある単語がよく出てきます。

それは “help” です。

何で “help” が出てくるの?と疑問に思うかもしれませんが、”help” には「助ける」という意味だけではなく、”cannot help” でこんな意味があるんです↓

can/could not help = cannot or could not avoid
(オックスフォード新英英辞典より)

cannot help” で「避けることができない」という意味になるんですね。なので、”it=その状況や物事” を主語にもってくると、

It can’t be helped.

で「それは避けられない=しょうがない、仕方がない」となります。
例えば、先日のように大雪で物流がストップしてしまい、スーパーに商品が全然ない時に、店員さんから「ごめんなさいね…」と言われたら、

  • It can’t be helped. It’s not your fault.
    仕方ないですよ。あなたたちのせいじゃないですよ

のように言うかもしれません。
あるいは、人を主語に持ってくることもあります。例えば、遅刻した時にこんな言い訳をする人も…

  • The train was late. I couldn’t help it.
    電車が遅れたから仕方なかったんだ

他に選択肢がない「しょうがない」

他に選択の余地がない場合の「しょうがない」には、

I have no choice.

がよく使われます。
例えば、出張先のホテルが最悪だったけど会社が予約してくれたから「しょうがなかった」は、こう言えます↓

  • I had no choice. My company booked it for me.

また、車が故障してド高い修理代になってしまった時でも、払わないと「しょうがない」場合には、

  • I have no choice but to pay.

のように、他に選択肢がないので “I have no choice” が使えます。

人をなぐさめる「しょうがないよ」

「しょうがないよ」って、何か不運なことが起こった人や、物事がうまく行かなくて落ち込んでる人に対して慰める時にも使いますよね。

そんな時には「人生ってそんなもんだよ」というニュアンスを込めて、こんなふうに言います。

That’s life.

Such is life.

他には、

It is what it is.

という表現もよく使われます。変えられない現実を諦めて受け入れる「仕方ない」「しょうがない」というニュアンスです。

このフレーズは以下のコラムで詳しく取り上げているので、ぜひご覧ください。

また、同じような表現に「世の中思うようにいかないもんだよ」「そんなもんだよ」というのもありますよね。そんな時には、

That’s the way it is.

That’s how it goes.

That’s the way the cookie crumbles.

などもあります。最後のcookieの表現は、映画『Bruce Almighty』のジム・キャリーのセリフで何回も登場していました。

直訳すると「クッキーはそのように砕けるものだ」なのですが、そこから「そうなる運命なんだから、しょうがない→そういうもんなんだよ=世の中思うようにいかないものだよ」という意味で、よく知られた英語表現です。

が、実際に会話で使っている人に出会った事はないです(笑)

「済んでしまったことは仕方ない」を英語で

さらに、もうすでに終わってしまって、今更どうしようもないことってありますよね。そんな「しょうがない」には、こんなフレーズも使われます。

What’s done is done.
済んでしまったことは仕方ないよ

これは “What is done(済んだこと)” は “done” だということで、済んでしまったことはもう済んでしまった、つまり今更どうしようもないというニュアンスになります。

日本語で言う「覆水盆に返らず」みたいな感じですね。

その他の「しょうがない」表現

最初にも書きましたが、日本語の「しょうがない」はいろんな場面で使えて、たくさんの意味を含んでいるので、それを一言で表す英語はありません。

なので、避けられないという意味での「しょうがない」は、

  • It’s inevitable.
  • It can’t be avoided.

とそのまま言うこともあります。
また「その状況をどうすることもできない=私にできることはない」と言うニュアンスで、

  • There’s nothing I can do.
  • There was nothing I could do.

と言うことも多いです。他には、会話の中でのあいづちや独り言として、

  • Oh well, 〜.

と言うこともありますが、これは、変えることができない状況を受け入れる、というニュアンスです。諦めやガッカリ感を含んでいることもあります。

「しょうがない」という日本語にとらわれて直訳しようとせずに、状況に応じてそのまま表現してみるのもいいのではないかと思います。

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