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“give up” というフレーズは日本でもよく知られていますよね。
では、”give in” はどうでしょうか?
“give up” と “give in” はよく似ていますが、実は意味がちょっと違うんです。
今回は、歌詞の中に “give up” と “give in” の両方が出てくる曲で、映画『Zootopia(ズートピア)』の主題歌でもあるShakiraの『Try Everything』を使って紹介したいと思います!
映画『ズートピア』の世界観に合った曲

ディズニー映画『Zootopia(ズートピア)』を見た方はご存知だと思いますが、この映画は子ども向けのようで、実は大人が見ても結構面白いです。私は2歳の娘に付き合って毎日のように見ていますが、人間社会が抱える問題を描いていて、なかなか奥が深く全然飽きません。
それでいて、英語も難しすぎず、ネイティブがよく使うフレーズがたくさん出てきて勉強にもなります。
今回の “give up” と “give in” が出てくる歌詞には映画の世界がよく反映されているように思います。
そこで、話の内容をかいつまんでみると、擬人化した草食動物と肉食動物が共に暮らしているZootopiaという文明都市が舞台で、そこで念願叶って警察官として働くことになった田舎町出身のウサギが主人公です。
このウサギは小さい頃からの夢だった警察官になるために厳しいトレーニングを乗り越え、ようやくZootopia初のウサギ警察官になります。正義感に燃えながらも、苦難を経験したり、夢のようなユートピアだと思っていたZootopiaにも差別や偏見があったりと、人生は夢物語のように甘くないことを知ります。
“I won’t give up. No I won’t give in”
そんな映画の内容をよく表した主題歌『Try Everything』のサビの歌詞にこんな一節が出てきます。
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I won’t give up
No, I won’t give in till I reach the end
And then I’ll start again
No, I won’t leave
I want to try everything
I want to try even though I could fail
(↓50秒あたりがこの歌詞の部分です)
“give up” と “give in” が並んで出てきていますよね。
これって、意味にどんな違いがあると思いますか?
“give up” の意味
言わずと知れた “give up” ですが、改めて意味を調べてみました。
そうすると、こんなふうに書かれています。
to stop an activity or effort : to admit that you cannot do something and stop trying (Merriam-Webster Dictionary)
努力するのをやめたり、自分にはできないと認めて挑戦するのをやめる、という「あきらめる」「放棄する」といったイメージですね。
この意味は皆さん何となく無意識のうちに理解しているのではないかと思います。
なので、上の歌詞に出てきた “I won’t give up” は「あきらめない」ということですね。

では次に “give in” の意味を見てみましょう。
“give in” の意味
“give in” って、”give up” と違ってあまりメジャーではない感じがしませんか?私自身も日常会話ではそれほど耳にしませんが、たまに出てきます。
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そんな “give in” は、Cambridge Dictionaryの定義が分かりやすいです。
to accept that you have been defeated and agree to stop competing or fighting
さっきの “give up” とはちょっと違うな、というのが一目でわかるのではないかと思います。
これは、簡単に言ってしまえば「敗北を認めて戦いをやめる」「屈する」という意味です。何か(誰か)に打ち負かされて、戦うのをやめるというイメージですね。自分の思いとは違うことを受け入れる、というニュアンスもあります。
「〜に屈する」のように目的語を入れる場合には “give in to 〜” になります。
- We will not give in to terrorism.
私たちはテロに屈しない
みたいな感じですね。
■「屈する」の表現は、こちらでも紹介しています↓
メッセージ性が強い『 Try Everything』
全体の歌詞の意味としては、失敗してもあきらめないで自分の思いを信じて何があっても屈しないでやってみるんだ、前に進むんだという前向きなもので、いい曲だなぁと思います。
そしてこの曲には他にも、シンプルな英語なのにグッとくる歌詞が出てきます。例えば、
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- Nobody learns without getting it wrong
- Don’t beat yourself up, No need to run so fast, Sometimes we come last but we did our best
です。上の動画には英語の歌詞も出ているので、ぜひ歌詞を追いながら見てみてくださいね。
映画もとってもおすすめなので、まだ見ていない人はぜひ。
■映画『 Zootopia』からは、以前に “get to 〜” というフレーズも紹介しました。結構よく使われるフレーズなので、忘れてしまった方はこちらもご覧ください!↓
■”won’t” は何を短縮したもの?アポストロフィのおさらいはこちら↓
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