“allow” という単語、ご存じの方も多いと思います。
でも「許す」という意味を暗記しているだけで、言われたら意味はわかるけど自分では使いこなせていない…と感じる方はいませんか?
そこで今回は、私がちょくちょく日常生活で耳にする “allow” の使い方を紹介したいと思います!
「(時間を)みておく」の “allow”
例えば、初めて行く海外の空港で乗り換えがある場合「どれぐらいの時間をみておけばいいですか?」のように聞くことってありませんか?
そんな「(時間やお金などを)十分にとっておく、割りあてる、考慮に入れておく」を表すときに “allow” が使われるんです。
- How long should I allow for a connection at Heathrow Airport?
ヒースロー空港での乗り換えにはどれぐらい時間をみておけばいいですか?
みたいな感じです。
他にも、飛行機で旅行する場合には、航空会社からの案内でこんなフレーズを目にすることも多いです↓
- You need to allow plenty of time to get to the airport.
時間に十分余裕を持って空港に到着してください - Be sure to allow enough time to check in at the airport.
十分時間に余裕を持ってチェックインしてください
また、海外旅行では美術館などを見て回るのにどれぐらいの時間が必要なのか分からないことってありませんか?
そんな時にはこんなふうに聞くといいんです。
- How much time should we allow for a visit to ○○ Museum? −I would allow a good three hours because there is a lot to see.
「○○美術館ではどれぐらいの時間を取っておけばいい?」「僕なら少なくとも3時間(かそれ以上)みておくかな。見るものがたくさんあるからね」
その他にも、インターネットで買い物をした場合に配達にかかる日数なども “allow” を使って表すことがあります。
- Please allow 4-5 days for delivery.
配達(お届け)には4-5日みておいてください - Please allow ten working days for delivery.
配達(お届け)には10営業日見越しておいてください
「〜を食べてもいい、あげてもいい」の “allow”
次に紹介するのは、子どもにまつわる “allow” です。
お子さんをお持ちの方は経験があるかもしれませんが、人の子どもに食べ物をあげる時って「〜をあげてもいい?」とその子の親にひとこと聞いたりしませんか?
特にチョコレートや甘いものなんかはその家庭のルールがあったりするので、私も娘を連れているとよく聞かれるのですが、そんな時にも “allow” が使われるんです。
- Is she allowed chocolate?
- Is he allowed to have/eat sweets?
みたいな感じです。日本語では「(子どもが)許されている」とは言わずに「(子どもが)食べさせてもらえない」や「(親が)食べさせている、あげている、与えている」と表現することが多いと思いますが、英語では子どもを主語にして “be allowed” がよく使われているように感じます。
また、親が「うちの子たちにはコーラは飲ませてないの/あげてないの」と言う場合にも、
- My kids are not allowed coke.
のように言えますよ。
“allow” は発音にも注意
今回紹介した単語 “allow” は、発音にも少し注意が必要です。
そのまま読むと「アロー」と読んでしまいそうになりますが、正しくは /əˈlaʊ/ なので「アラウ」に近く「ラ」にアクセントがあります。
また、名詞は “allowance” ですが、これも「アローアンス」ではなく /əˈlaʊ.əns/ なので注意してくださいね。
この単語は飛行機の預け入れ荷物や手荷物の重量制限などで、
- Your checked baggage allowance is 23kg.
預け入れ荷物は23キロまでです
のように「許容量」の意味でよく使われます。
さらに、”travel allowance(交通手当)” のように「手当」という意味でも使われたり、アメリカ英語では子どもの「お小遣い」も “allowance” で表したりします(イギリス英語では “pocket money” がよく使われます)。
「allow=許す」で丸暗記しないで
“allow” は「許す」という意味で暗記してしまうと、出番があまりなさそうな単語ですよね。
でも、今回紹介したように日常生活のちょっとしたところに出てくる単語なので、シチュエーションを含めたニュアンスで覚えておくといいと思います!
■”be allowed” は「〜してもいいですか?」にも使われるので、こちらも覚えておくと役に立ちますよ↓