サッカーワールドカップ、いよいよ今夜はベスト8をかけたクロアチア戦ですね。
サッカーの大きな国際大会では、試合終了後に相手の国の選手とユニフォームの交換をすることも多いですが、そんな「ユニフォーム」って英語でも “uniform” なのでしょうか?
実は、”uniform” とはちょっと違う単語が使われるんです。
スポーツの「ユニフォーム」は英語で?
前回のワールドカップではベスト8をかけた戦いでベルギーに敗れた日本。試合後にベルギーのFWの選手が長友選手とユニフォームのシャツを交換し、自身のインスタグラムに投稿したことが話題になりました。
その投稿には「このユニフォームは特別なところに飾る!!」と英語のコメントが付けられていたのですが、それはこんな文章でした↓
Will give this ( ) a special place!!
上のカッコに入るのが “uniform” 以外の「ユニフォーム」を表す単語です。
この単語はサッカーやラグビーなど、スポーツの試合で着用するユニフォームの「シャツ」を意味するのですが、どんな単語だと思いますか?
ユニフォームの「シャツ」を表す英単語
その単語とは、”jersey” です。
日本語で言う「ジャージ」とはイメージが違いますが、”jersey” はサッカーやラグビー・バスケットボールなどスポーツの試合で選手が着るユニフォームの、ズボンではない上の「シャツ」を意味します。
サッカー選手が試合後に交換するユニフォームは上の「シャツ」なので、ベルギーの選手も “jersey” と表現していたんですね。
また、サッカーブラジル代表の黄色いユニフォームはあまりにも有名ですが、これも “yellow jersey” と呼ばれます↓
ラグビーのニュージーランド代表「All Blacks」のユニフォームなんかも “black jersey” と呼ばれます。
私が初めてこの “jersey” の使い方を耳にした時は「え?ジャージ?」と思ったのですが、スポーツ選手のユニフォーム(下ではない上のほう)を表す時には実はとてもよく使われる単語です。
- ○○ swapped jerseys with △△.
○○は△△とユニフォームを交換した
みたいな感じですね。
スポーツの「ユニフォーム」を表す単語
では、絶対に “uniform” と言わないかというと、そうでもないのですが、上だけではなく下のズボンや靴下なども含めて言う時の方がよく使われると思います。
それに対して “jersey” は上だけを指すので、上のシャツのことだけ言う場合には “jersey”、もしくは “shirt” をよく耳にします(下の短パンみたいなのは “shorts”)。
また、イギリス英語では “kit” や “strip” もよく使われますが、これも “football kit” と言うと厳密には靴下なども含めたウェア全般を指します。
(ただ、シャツの話をする時に使われることもあります)
サッカーではホームで戦う時のユニフォームを “home kit”、アウェイのユニフォームを “away kit” と呼んだり、ワールドカップではどの国の “kit” がカッコイイか、なども話題になるので、”kit” は何かとよく目にする単語だと思います。
「ジャージ」は英語でなんて言う?
では、英語の “jersey” を紹介したところで、日本語で言う「ジャージ」は英語では何と言うのでしょうか?
運動部の人や体育の先生が着ているような、あの上下の服です。
「ジャージ」は英語で “tracksuit” と表すことが多いです。
- He wears a tracksuit all the time.
彼はいつもジャージを着ている
みたいな感じですね。”jersey” と混同しないようにしてくださいね。
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