“tea” という単語はあまりにもよく知られていますよね。「お茶」という意味です。
日本では「お茶」と言えば「緑茶(green tea)」ですが、では「紅茶」を英語で言うと何でしょうか?
また「アールグレイ」「カモミール」の発音や、「ミルクは要りますか?」「ミルクティー」「ストレートティー」「レモンティー」の英語表現など、今回は海外で紅茶を注文するときに役立つ「紅茶」にまつわる表現をたくさんお届けします!
「紅茶」は英語でなんて言う?
「紅茶」を英語で何と言うのか。
これはみなさんご存知ですよね。イギリスをはじめとした欧米では “tea” だけで「紅茶」を意味するので、
tea
でOKです。
私はニュージーランドと日本を行き来する時はニュージーランド航空を利用していたのですが、日本路線では機内サービスで「緑茶」と「紅茶」の両方があったりするので、どちらかはっきり分かるように「紅茶」を敢えて、
- black tea
- English tea
と言っているのを耳にしたことがあります。「紅茶」なのに “red tea” ではなく “black” で表すのが面白いですよね。
「普通の紅茶」は英語で?紅茶の種類いろいろ
私は紅茶が好きなのですが、ニュージーランドのカフェで紅茶を注文するときに困ったのが、紅茶の種類の英語でした。
「普通の紅茶」を飲みたいのに、ドリンクメニューのどれが「普通の紅茶」なのか分からなかったんです。ニュージーランドでは「普通の紅茶」は、
- English breakfast tea
を注文すると出てきます。ちょっと濃いですが、おなじみの普通の紅茶が出てきます。よくわからなければ、
- (Just) ordinary/regular/normal tea, please.
と注文するといいと思います。そして、ニュージーランドのカフェにはその他に、こんな種類の紅茶が置いてあることが多いです↓
- アールグレイ:Earl Grey
- カモミール:Camomile / Chamomile ※どちらのスペルもあり
- ペパーミント:Peppermint
注意したいのは、その発音です。「アールグレイ」では悲しいほど通じないので、/ˌɜːl ˈɡreɪ/ しっかり発音してくださいね。私は未だに苦手です…。
そして「カモミール」も泣けるほど通じないので、/ˈkæməmaɪl/ の発音とアクセントに注意してくださいね。
「ミルクと砂糖はいりますか?」は英語で?
カフェで注文する時や、誰かが紅茶をいれてくれる時によく聞かれること。それは「ミルクとお砂糖」です。
私がカフェで紅茶を注文する時には、こんなふうに聞かれることが多いです↓
- Do you take milk?
ミルクは入れますか?(要りますか?) - Would you like milk with that?
ミルクをお付けしますか?
メニューに「ミルクティー」というものはないので、自分で好きな量だけ入れられるように別で小さなジャグを付けてくれます。
砂糖はたいていテーブルに置いてあるのでカフェでは聞かれたことはありませんが、友人の家で紅茶をいれてもらうような場合には、
- Do you take milk and sugar?
ミルクと砂糖入れる?
のように聞かれます。もしくは、
- How would you like your tea?
紅茶はどう飲むのがいい?
と聞かれますが、もしミルクだけなら “With milk, (no sugar,) please.”、砂糖だけなら “With one sugar/two sugars, no milk, thanks.”、両方なら “With milk and sugar, please.”、ミルクも砂糖もいらないなら “Just black, no sugar, please.” なんかでOKです。
「ポットの紅茶」「ポットで」を英語で言うと?
カフェで紅茶を注文すると、カップで出てくる場合とポットで提供される場合がありますよね。
私はたくさん飲みたいのでいつもポットで注文するのですが、こんなふうに「ポットで」と注文したい場合は、
- Can I have a pot of tea?
紅茶をポットでください
と言います。そして、ニュージーランドのカフェで紅茶を「カップで」注文できた記憶はないように思うのですが、もし「カップ1杯の紅茶」を注文するとしたら、
- Can I have a cup of tea?
紅茶を1杯ください
と言えばOKですよ。ちなみに、”a cup of tea” のことを “a cuppa” とも言います。
「ミルクティー」「ストレートティー」「レモンティー」は英語で何て言う?
英語では「ミルクティー(milk tea)」とは言わないので「ミルク入りの紅茶」は “tea with milk” もしくは “white tea” などと言います。
上でチラッと出てきましたが「ストレートティー(straight tea)」もいかにも英語っぽいものの、英語では通じません。”black tea” や “tea with no milk” でOKです。
そして「レモンティー」。レモンの輪切りが付いてくる、あの「レモンティー」です。私はニュージーランドで暮らし始めた時に、日本のような「レモンティー」がメニューにないことにびっくりしました。
普通の紅茶を注文するとミルクが必要がどうか聞かれるだけで、レモンの選択肢はありません。それほど紅茶と言えばミルクが定番なんです。
以前働いていたニュージーランドのカフェでは “lemon scented tea” というレモン風味がついた茶葉の紅茶もメニューに載せていたのですが、注文されたのは数年働いた中でも片手で数えるほどだったと思います。
なので、レモンティーがない海外のカフェで日本のようなホットレモンティーをどうしても飲みたい場合は、普通の紅茶を注文して、
- Can I have a slice of lemon (with that)?
レモンの輪切りを(付けて)もらえますか? - Can I have a lemon wedge (with that)?
レモンのくし切りを(付けて)もらえますか
と付け足して聞いてみるといいと思います。私は以前は断然レモンティー派だったのですが、ニュージーランドではミルクティーばかりなので、いつの間にかミルクティー派になりました…。
今回紹介した紅茶にまつわる話はニュージーランドでの話なので、イギリスや他の国では少し紅茶事情が違うかもしれませんが、参考にできそうなことがあればぜひ使ってみてくださいね。
“tea” にまつわる英語コラム
■ “tea” といえば、”〜 is not my cup of tea” というイディオムがあります。使い方はこちらで詳しく紹介しています↓
■”tea” には「紅茶」以外の意味もあります↓
■”Fancy a cuppa?” ってどんな意味?