「ラベルに何て書いてある?」「説明書には何も書かれてないよ」「(標識に)立ち入り禁止って書いてあるよ」
これらを英語で言うとしたら、どんなふうに表現しますか?
「書かれている=be written」を真っ先に思い浮かべた方、実はちょっと違う言い方が使われることが多いんです。
それは誰もが知っている、あの単語を使うだけです!
「〜って書いてある、書かれている」を英語で言うと?
誰もが知っている、その単語とは… “say” です。
“say” は「(人が)〜と言う」という意味で使われることが多いですが、実はこんな意味もあるんです↓
(of something that is written or can be seen) to give particular information or instructions
(オックスフォード現代英英辞典)
文字などによって書かれたものが情報を与える、ですね。「人」ではなくて「物」が主語にくる “say” は日本語の発想ではなかなか出てこないですが、英語ではこういうことはよくあります。
「物」は話さないので「言う」ではなくて「(…に)〜と書いてある、書かれている」になるわけですね。いくつか例を挙げてみると、
- It says it’s free.
無料って書いてあるよ - The sign says ‘No Entry’.
「立ち入り禁止」って書いてあるよ - It says ‘DO NOT TUMBLE DRY’ on the label.
ラベルに「タンブラー乾燥禁止」って書いてあるよ - The website doesn’t say how much it costs.
ウェブサイトに金額が書かれていない - The label says to take 1 tablet daily.
ラベルに1日1粒飲むようにって書いてあるよ - The recipe says to use unsalted butter.
レシピには無塩バターを使うようにって書いてあるよ - The letter says that I’ve been accepted!
合格したって手紙に書いてある!
みたいな感じです。
「〜と書かれている」を直訳して “it’s written” でも間違いではないですが、口語ではこの “say” が使われることがとても多いです。
また、文字や看板・標識だけではなく、時計が「○時を指している」や地図にも “say” が使えます。
- My watch says quarter to three.
私の時計では2時45分です(2時45分を指しています) - The clock said six o’clock.
時計は6時だった(6時を指していた)
「なんて書いてある?」も “say” で表せる
「〜と書いてある」が “say” で表せるということは、疑問文の「(…に)なんて書いてあるの?」も “say” を使うと簡単に言えてしまいます。
- What does it say?
なんて書いてあるの? - What does it say on the label?
- What does the label say?
ラベルになんて書いてあるの? - What does the instruction manual say?
説明書になんて書いてある? - What did the letter say?
手紙になんて書いてあったの?
主語に「人」が来る疑問文と同じように “What does/do/did … say?” の「…」に「物」を入れるだけなので、何も難しいことはないですよね。
「(〜について)書いてない、書かれていない」を英語で
最後に「なんて書いてあるの?」と聞かれて「何も書いてないよ」「何も書かれてないよ」と答えるときの “say” の使いかたを見ておきましょう。
- How much is this? It doesn’t say.
これ、いくらですか?書いてないんです - What does the label say? −It doesn’t say anything.
「ラベルになんて書いてあるの?」「なんにも書いてないよ(書かれてないよ)」 - It doesn’t say anything about international shipping.
海外発送については何も書かれてない - It doesn’t say what’s in it.
何が入ってるか書いてないんだ
今回紹介したような「物」が “say” する、という使い方は何気ない日常でとてもよく使われる表現なので、ぜひ覚えて実際に使ってみてくださいね!
■”Shall we say 〜”、”Say 〜”、”Let’s say 〜” ってどんな意味?
■”say” は名詞で使われることもあります↓