“Better safe than sorry.” というフレーズをご存じでしょうか?
日常生活の中でもよく耳にするフレーズですが、中でも一番印象に残っているエピソードを紹介しましょう。
それはコロナの感染状況が落ち着いてきた頃のことです。街ではイベントなんかも開かれていたものの、私は絶対にコロナにかかりたくなかったので、人混みに行くのをしばらく避けていたんです。
ある時、友人にそんな話をしたら言われたのが、
- Fair enough. Better safe than sorry, eh?
でした。前置きが長くなりましたが、”Better safe than sorry.” とはどんな意味だと思いますか?
“Better safe than sorry.” の意味
Better safe than sorry.
これを直訳すると「”sorry” よりも “safe” であるほうがいい」ということですね。
この “sorry” は「ごめんね」ではなくて「後悔する」というニュアンスで、”safe” は皆さんご存じ「安全な」という意味ですが「リスクがない」といったニュアンスです。
つまり「あとで後悔するよりは慎重にしたほうがいい、用心に越したことはない」という意味になるんです。
英英辞書を見てみると、
used to say that it is better to be careful, even if this takes time, effort etc, than take a risk that may have a bad result
ロングマン現代英英辞典
と書かれていて、悪い結果になるかもしれない危険を冒すより最初から安全策をとったほうがいい、みたいな感じですね。
上にも書いてありますが、何かちょっと手間や時間がかかったり絶対に必要ではないことでも、安全策をとってやっておいた方がいいというニュアンスで使います。
冒頭に出てきた友人は「なるほどね。用心に越したことはないよね」と言っていたんですね。
“Better be safe than sorry” 使い方は?
“Better be safe than sorry.” は他にもバージョン違いで、
- Better to be safe than sorry.
- It’s better to be safe than sorry.
などもあります。あくまで個人的な印象ですが、会話で一番よく耳にするのは “Better safe than sorry.” かなと思います。短くシンプルで言いやすいからかもしれません。
- Evacuate before it’s too late. Better safe than sorry!
手遅れになる前に避難しなさい。用心するに越したことはないよ - You should see a doctor. It’s better to be safe than sorry.
病院に行ったほうがいいよ。用心に越したことはないから - It’s probably not going to rain, but I’ll take an umbrella anyway. Better safe than sorry.
おそらく雨は降らないけど、とにかく傘を持っていくよ。用心するに越したことはないしね
みたいな感じです。
“play it safe” も「安全第一」
また「危険を冒さずに安全策をとる」という意味では、”play it safe” というフレーズも使えますよ。これも、
to be careful and not take risks
Cambridge Dictionary
という意味なので、何か行動をする際に「用心して不要な危険を冒さない」「安全第一」みたいなニュアンスで使われます。
- We decided to play it safe and cancel our trip.
危険を冒さないで(安全第一で)旅行を取りやめることにした
余計なリスクを避けて注意深く用心した行動するときなどにぜひ使ってみてくださいね!
■今回のコラムに登場した “Fair enough” と “〜, eh?” の意味と使い方はこちらで紹介しています↓