“on the same page” というフレーズを耳にしたことはありますか?
私がこのフレーズを初めて耳にしたのは、娘が生まれる前に通っていた両親学級の先生からでした。
その時は「育児の方法はいろいろあるけど、両親が “on the same page” であることはとても大切よ」みたいな話でした。
では “on the same page” ってどんな意味だと思いますか?
“on the same page” の意味とは?
“(be) on the same page“。直訳すると「同じページにいる」みたいな感じですよね。
これだとちょっとイメージしにくいかもしれませんが、実はこんな意味になるんです↓
if two or more people or groups are on the same page, they agree about what they are trying to achieve
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
つまり、誰かと何かを行うにあたって「同じ考え(意見)を持っている、共有している」という意味になります。
“be on the same page” の使い方
冒頭の両親学級の先生の話に戻りましょう。先生は育児にあたって、
- It’s very important that both of you are on the same page.
みたいなことを言っていたのですが、これはどういう意味かというと、両親が同じ考えを共有して子育てしていくことが大切だよ、ということです。
例えば、父親が「これはこうした方がいい」と言い、母親が「それはこっちの方がいい」とバラバラな考えだと子どもが混乱してしまうので、両親が同じ考えを共有して子育てすることが大切ということでした。
“on the same page” は他にも、
- Both parents need to be on the same page about parenting.
子育てについて両親で同じ考えを共有しないといけない - We‘re on the same page about not having children.
私たちは子どもを持たないという考えで一致している - My partner and I are not on the same page when it comes to money.
お金のことになると私とパートナーでは考えが異なります
みたいに、もちろん子育てに限らず使えるフレーズです。
そして、夫婦・パートナーのことや子育て以外で “on the same page” がよく使われるのが、ビジネスの場面です。
ビジネスで使われる “on the same page”
“on the same page” はビジネスの場面でもよく出てくるフレーズです。
この場合は、同じことに関わる人たちが「共通の認識を持っている、理解が一致している、同じ理解のもとにある」という意味で使われることが多いです。例えば、
- Are we all on the same page?
みんな理解できているかな?(理解・認識は合っているかな?) - Before we move on, let’s make sure we’re all on the same page here.
次に進む前に、みんなの理解が一致しているか確認しよう(認識の相違がないか確認しよう) - We need to get everyone on the same page.
全員に共通認識を持たせないといけない(全員の認識を一致させないと) - Thanks for clearing that up. I just wanted to make sure we’re on the same page.
分かりやすく説明してくれてありがとう。私たちの認識が一致しているのを確かめたかっただけなんだ
みたいな感じです。
誰かと何かをするにあたって、その人(たち)と同じ考えを共有しているという大きなイメージは、ビジネスの場面でも、上に出てきた育児でも同じですね。
慣れないとちょっと使いにくいかもしれませんが、日常的によく使われるフレーズなのでぜひ覚えて使ってみてください!
ビジネスでよく使われる英語表現
■「返事をする」「連絡する」を表す “get back to 〜”↓
■「返事が遅くなってすみません」の英語表現はこちら↓
■ビジネスレターやメールの締めの言葉はどう書けばいい?
■”misplace” もビジネスでよく使う単語です↓