以前、お肉の「ヒレ」「ロース」「ミンチ」を英語で何と言うかを紹介しましたが(そのコラムはこちら)、肉の部位って意外と英語で知らないものが多いです。
私はニュージーランドで自炊するようになったときに、スーパーのお肉売り場で目の前のお肉がどこの部位なのか分からずとっても困りました…。
今回は鶏肉の「胸肉・もも肉・ささみ・手羽」そして「砂肝」を英語で何と言うのかを紹介します。知っていると海外のレストランで役に立ったり、英語のレシピで料理をするときにも便利ですよ!
「鶏のむね肉」は英語で何て言う?
サラダチキンにも使われている、高タンパクで脂質が少ない「鶏むね肉」は英語で、
chicken breast(s)
と言います。”breast” は人間なら「乳房」という意味になりますが、鳥類の「胸の部分」や「胸肉」を表すときにも使われる単語です。
「胸肉」という種類を表すときには数えられない名詞ですが、レシピなどで「胸肉2枚」のようにカットされた塊を指す場合には複数形になります。
- To make this recipe, you will need two skinless chicken breasts.
このレシピを作るには皮なしの胸肉が2枚必要です
ニュージーランドでは皮付きのむね肉もよく売られていて、これらは “skin-on” と書かれていますよ。
「鶏のもも肉」を英語で言うと?
鶏のもも肉、美味しいですよね。私は胸肉よりも断然もも肉派です。
そんな「鶏のもも肉」は英語で何と言うかというと「もも」を英語で何というのかがカギになります。「鶏もも肉」は英語で、
chicken thigh(s)
と言います。”thigh” の発音はカタカナで「サイ」と書かれることも多いですが、/θaɪ/ なので、thをしっかり発音しないと通じません。
この “thigh” が「もも肉」という意味で、人間の「太もも」を表すときにも使われる単語です。こちらもカットした塊を指す場合には複数形になりますよ。
- I used 4 medium sized thighs.
中サイズのもも肉を4つを使いました
ちなみに余談ですが、日本で売られているもも肉の1枚って大きいですよね。ニュージーランドで売っているもも肉はもっと小さいです。その理由は、日本では「もも肉」で売られているお肉の上半分が “thigh”、下半分が “drumsticks(骨付きすね肉)” という2つの部位に分けて売られているからです。
↓ thigh はこんな感じでパックに入っています
↓ drumstick の部位はこんな形。たいこのバチに似ているからか、面白い名前ですよね。
なので、海外のレシピで “4 chicken thighs” と書いてあったら、日本のもも肉4枚では量が約2倍になってしまうので気をつけてください!
あと、日本と違って “thigh” は骨付き(bone-in)や皮なし(skinless)がよく売られています。骨なし(boneless)もありますが、骨付きよりも高いです。まぁ、自分で骨を取り除けばいいだけなので問題はないのですが、海外でもも肉を買う場合は注意してくださいね。
「鶏のささみ」「手羽」を英語で
だいぶ話が逸れましたが、次は「鶏のささみ」の英語表現を見てみましょう。「ささみ」はニュージーランドでは、
chicken tenderloin(s)
と言います。”tenderloin” は「tender(柔らかい)+loin(腰肉)」なので、牛や豚なら「ヒレ肉」ですが、鶏肉の場合は「ささみ」を指します。
他にも “chicken breast strip(s)” という言い方もあるようですが、ニュージーランドでは全く見かけないので、国によって使う表現が違うのかもしれません。
そして「手羽」は英語で、
chicken wing(s)
と言います。そのままといえばそのままですね。ニュージーランドでは「手羽中・手羽元」をまとめて、
chicken nibbles
とも言います。”nibble” には「ちびちび食べる」という意味があるのですが、名詞で複数形の “nibbles” になると「スナック」といった意味にもなります。
「砂肝」は英語でなんて言う?
そして最後は「砂肝」です。
砂肝って、コリっとして美味しいですよね。ニュージーランドのスーパーではなかなか売っていないのですが、ある時スーパーで発見したんです。そこには、
chicken gizzard
と書かれていました。たまに、
chicken giblets
と書かれていることもありますが、これは本来「鶏の臓もつ」という意味で、砂肝以外にも心臓(heart)・レバー(liver)なんかも含む単語です。
今回は鶏肉のいろんな部位の英語表現を紹介しましたが、牛肉・豚肉の部位はこちらで簡単に紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください↓
■「代替肉」の英語表現はこちらで紹介しています↓