先日訪れた京都は、海外からの観光客でとても賑わっていました。
伏見稲荷へ向かう電車に揺られながら、車内は外国人観光客でほぼ埋め尽くされているなぁと周りを見回していたら、私の席の隣に立っていた人が何かパンフレットのようなものを落としました。
ところが、その人は落としたことに全く気付いていません。
こんな場面で役立つ「これ落としましたよ」「〜を落としましたよ」の英語表現が今回のテーマです。
人が何かを落とした時、英語で何て言う?
冒頭のようなシチュエーションでは、拾ってあげながら「これ落としましたよ(これ、落ちましたよ)」と渡してあげたいですよね。「でも、英語で何て言ったらいいのか分からないし…」と躊躇してしまったことはありませんか?
心配しなくても大丈夫です。こんな場合は、
と言いながら渡してあげるだけで大丈夫です。「すみません!」と見知らぬ人の注意を引きたいときの定番のフレーズですね。
私もポケットに入れていた物を落とした時や、子どもが手に持っていた物をいつの間にか落としていて気付かず歩いていた時に、後ろから大きな声で “Excuse me.” と言われて、何度も助けられたことがあります。
次は「これ落としましたよ」「財布落としましたよ」みたいに「〜を落としましたよ」と言いたい時に役立つフレーズを見てみましょう。
「これ落としましたよ」「財布落としましたよ」を英語で言うと?
「これ落としましたよ」
「財布落としましたよ」
「切符落としましたよ」
「スマホ落としましたよ」
「何か落としましたよ」
こんなふうに具体的に「○○を落としましたよ」と言う場合には “drop(〜を落とす)” の過去形 “dropped” を使って、
You dropped 〜.
で「〜」の部分に落としたものを入れればOKです。日本語では主語を言わずに「これ落としましたよ」と言いますが、英語では “You” を主語にもってくるのがポイントです。
- You dropped this.
- You dropped your wallet.
- You dropped your ticket.
- You dropped your phone.
みたいな感じですね。落としたものが何かよく分からない場合には、
- You dropped something.
と言えばOKです。どれも最初に “Excuse me,” を使って呼びかけると完璧です!
また、“I think” ネイティブはどう使う?というコラムでも紹介しましたが、”I think” を文の最初につけると柔らかい印象を与えるので、
- I think you dropped this.
- I think you dropped your wallet.
- I think you dropped something.
と声をかけることもあります。直訳すると「〜を落としたと思います」なので、相手が落としたことが確かではない場合にも使えます。「あの、これ落としたと思うんですが…」みたいな感じですね。
落とすのを見ていて確信がある場合にも使えて、その場合は表現が柔らかくなったり、控えめな印象になりますよ。
“Is this yours?” もよく使う
落としたものを拾って渡してあげながら、
Is this yours?
なんかもよく使います。直訳すると「これはあなたのですか?」という意味ですが、このシチュエーションで使うと「これ落としましたよ」みたいなニュアンスになります。難しい単語が出てこないので、こちらの方が簡単かもしれませんね。
“Is this yours?” が便利なのは、周りのどの人が落としたのか分からない場合にも使えることです。この人のかな?と思う人に、
- Excuse me, is this yours?
と聞けば、その人の物ではなかったとしても、周りにいる人が “Oh, that’s mine! Thank you!” と言ってくることもしばしばあります。
“Excuse me,” が結構大切
ポケットから何か落とした場合なんかは、”This fell out of your pocket.(これ、ポケットから落ちましたよ)” みたいな表現も使えますが、難しい表現を使わなくても “Excuse me.” だけで十分伝わることが多いです。
すぐに教えてあげることが大事なので、英語に自信がないからと声をかけるのを躊躇わずに、ひとこと “Excuse me!” と声をかけてみましょう。相手はきっと喜んでくれますよ。
■”Thank you!” と言われたときの返し方はこちらのコラムで紹介しています↓
■”Excuse me” の基本の6つの使い方はこちら↓
■「顔に何かついてますよ」と教えてあげる時、英語で何て言う?