海外のカフェやレストランでコーヒーを注文しようとした時に、こんなふうに思ったことはありませんか?
「コーヒーって “a coffee” なのかな?」
「コーヒーって数えられないんじゃなかったっけ?」
「コーヒー1つは “a cup of coffee” でいいの?」
私も初めて海外でコーヒーを注文した時は「これでいいのかな?」と自信のないまま注文しました。
今回は、同じ疑問を抱えている人へ、私がカフェで働いた経験をもとにコーヒーを注文する時の英語表現をお届けします!
「〜をください」は英語で何て言う?
「〜をください」と英語で注文する時に使えるフレーズはいくつもあります。
実際のところ「〜, please」だけでも通じるのですが、比較的どんな場面でもよく使われるかなと私が思うのは、
Can I have 〜, please?
Can I get 〜, please?
I’ll have 〜, please.
I’ll get 〜, please.
です。では「コーヒー1つ」は冠詞なしで “coffee” でいいのでしょうか?それとも “a coffee” でしょうか?あるいは “a cup of coffee” と言わないといけないのでしょうか?
「コーヒー1つ」を英語で言うと?
「コーヒー1つ」は “a cup of coffee” と言わないといけないと習ったような気がして、私も最初はそう言っていたのですが、ニュージーランドに住み始めて衝撃の事実を知ったんです。
ネイティブはカフェやレストランでオーダーする時に “a coffee” と言うんです。
実際にはコーヒーの種類やサイズを具体的に言って注文することになるので、
- Can I have a flat white, please?
- Can I have a large cappuccino, please?
- Can I have a latte, please?
- Can I have a black coffee, please?
のように注文します。「ブラックコーヒー2つ」なら “two black coffees” です。
でも「液体は数えられない」と学校で習ったはずなのに、なぜ “a coffee” や “two coffees” と言えるのでしょうか?学校で習ったのは間違っていたのでしょうか?
数えられるコーヒーと数えられないコーヒー
学校で「コーヒーは数えられない」と習ったのは間違っていません。と同時に「コーヒーは数えられる」も間違ってはいないんです。
「コーヒーという液体」を数えることはできないのですが、カップや容器に決められた量が入った「商品としてのコーヒー」になると数えることができるんです。つまり、
- Can I have a coffee, please?
と言う場合には、頭の中に「商品のコーヒー1つ」が思い浮かんでいるんですね。
これはコーヒー以外の液体も同じで、お店で決められた容器に入って出てくるジュースやビールを注文する時には、
- I’ll have an orange juice.
オレンジジュースを1つください - I’ll have an Asahi, please.
アサヒビールを1つください
みたいに言うことができますよ。
ただし、こんな本来は数えられない液体「1杯、2杯」を “a coffee”、”two coffees“、”an orange juice” のように数えるのはお店で注文をする時だけです。なので、友達が家に来て「コーヒー(1杯)飲む?」と聞く場合や「私は1日に2杯コーヒーを飲みます」と言う場合には、
- Do you want a cup of coffee?
- I drink two cups of coffee a day.
のように学校で習ったとおり “a cup of”、”two cups of” で表します。
英語を日本語で考えるのはあまりオススメしませんが、私はこの話になるといつも「日本語でも商品として注文する場合は ‘コーヒー1つ‘ や ‘オレンジジュース1つ‘ って言うのに似てるな」と思うんです。
「毎日コーヒーを2つ飲みます」とは言わないですよね。その場合は「2杯」です。「オレンジジュースを2つ飲んだ」と言われたら、小さい紙パックか何かに入ったものを想像しませんか?「1つ、2つ」と数える場合にはやはり「決められた量の商品」というのが関係しているのかもしれません。まぁこれは私の呟きなのでさらっと聞き流してください。
もし海外でコーヒーを注文する時に “a coffee” でいいのかな?と悩むことがあれば、迷わず “a coffee” で大丈夫ですよ!
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