洋服や帽子などのファッション小物の「フリーサイズ」ってありますよね。そんな「フリーサイズ」って英語で何て言うのでしょうか?
「フリーサイズ」はいかにも和製英語な予感がしますが、果たして和製英語なのでしょうか?
今回は「フリーサイズ」を表す英語表現でよく目にするものを3つ紹介します!
「フリーサイズ」は英語で何て言う?
「フリーサイズ」は響きが英語っぽいので “free size” と言ってしまいそうになりますが、これは和製英語です。
英語ではいくつか表現があって、その中でも、
one-size-fits-all
は比較的よく知られていると思います。直訳すると「1つのサイズが全員にフィットする(合う)」ということですね。
海外のネットショッピングのウェブサイトでは、サイズ表記に “OSFA” と書かれていることもありますが、これは “one-size-fits-all” の略です。
そして、他にも「フリーサイズ」を表す英語表現があるんです。
近頃よく使われる “one-size-fits-most”
私がニュージーランドでとてもよく目にした「フリーサイズ」の英語表記は、
one-size-fits-most
です。”one-size-fits-all” とほぼ同じですが、最後の部分が “-most” に変わっていますよね。
これは「1つのサイズがほとんどの人に合う」なので「one-size-fits-all(1つのサイズが全員に合う)」よりもユルい表現ですが、これが本当によく使われているなと感じました。
“one-size-fits-most” も頭文字をとって “OSFM” と略されることがありますよ。
“one-size-fits-most” が好まれる理由としては、そもそも全員に合う1つのサイズなんて存在しない、というのが挙げられると思います。
また、身体の形やサイズはそれぞれ違うのが当たり前で、”body shaming(人の体型・体形・見た目を馬鹿にしたり批判したりして屈辱を与えること)” という言葉の広がりとともに、身体のサイズの表現に敏感になってきて、サイズ表記も “one-size-fits-most” が増えてきたのではないかと感じています(あくまで私個人の意見です)。
“One Size” という言い方もあります
1つのサイズしか扱っていない洋服やファッションアイテムなどを「ワンサイズです」と日本語で表現することがありますよね。実はこれ、英語でも、
One Size
と言うんです。
帽子や靴下、タイツ、手袋、マフラーといった体型や身長に比較的左右されにくいアイテムのサイズ表記に使われていたり、バッグやタオル、アクセサリーといったそもそもサイズ違いで作らないようなアイテムに書かれていることがあります。
表記違いで “1 size” や、略して “OS” と書かれることもありますよ。
“one-size-fits-all” のもう一つの意味とは?
最後に、”one-size-fits-all” の「フリーサイズ」以外の意味をサラッと紹介しておきたいと思います。
それは「1つのサイズが全員に合う→万人・全てのシチュエーションに合うように作られた」という意味で「万能な」「画一的な」「ワンパターンの」を表す形容詞です。
本来の意味は「どんな場合でも(誰にでも)通用するようにデザインされた」なのですが、逆に否定的に「個々のケースに応じていない」を表す場合に使われることが多いです。
- A one-size-fits-all approach won’t work here.
画一的なアプローチはここでは通用しないだろう - There’s no one-size-fits-all solution to 〜.
〜の万能な解決策はない
「フリーサイズの」と訳して意味が変になったら、この意味を疑ってみてくださいね。