最近知って驚いたことがあります。
それは「チキンバーガー」をアメリカでは “chicken burger” と言わないということです。
アメリカにお住まいの方には「何を今さら…」という話かもしれませんが私はとっても驚いたので、今回は「ハンバーガー」にまつわる英語表現をお届けしたいと思います!
アメリカでは「チキンバーガー」とは言わない?
アメリカでは「チキンバーガー」のことを “chicken burger” ではなく、
chicken sandwich
と言うそうです。
では、”chicken burger” が英語ではないのかと言うと、そうでもありません。
私が住んでいたニュージーランドは “chicken burger” で全く問題なく通じます。と言うよりも、メニューにもそう書いてあるし、逆に、誰も “chicken sandwich” とは言いません。
英語って色んな国や地域で使われているからこそ、こういった違いがあって面白いなと感じます。私が宿泊施設で働いていた時も、オセアニアのお客さんとアメリカからの旅行者では使う単語もアクセントも全然違ってとっても興味深かったです。
話が逸れてしまいましたが、アメリカで「チキンバーガー」を “chicken burger” と呼ばないのには理由があるんです。
“chicken burger” とは言わない理由
日本では、挟まっている具がチキンフィレでも、照り焼きチキンでも、フィレオフィッシュでも、海老カツでも、グラタンコロッケでも「お昼何食べた?」「ハンバーガー」で何の違和感もないですよね。
なので、どんなハンバーガーも英語では “hamburger” だと思ってしまいがちです。
ところがアメリカでは、牛肉のパティ(beef patty)が挟まったものだけを “hamburger” と言うんだそうです。
ビーフ以外なら “hamburger” ではなく “sandwich” なので「チキンバーガー」は “chicken sandwich” になる、ということです。
イギリス英語圏では “chicken burger” でOK
ニュージーランドも英語圏ですが、上でもちらっと紹介したようにアメリカの呼び方とはちょっと違います。
実は私はニュージーランドで “hamburger” という単語自体をほとんど耳にしませんでした。
某ゴールデンアーチのお店の一番シンプルな「ハンバーガー」は “hamburger” と呼びますが、ファストフードのハンバーガーチェーン以外では、牛肉のパティが挟まったハンバーガーは、
beef burger
と呼ばれます。ビーフ以外の種類のハンバーガーを呼ぶ場合も同じで、”○○ burger” と呼びます。
- chicken burger
チキンバーガー - fish burger
フィッシュバーガー - vege/veggie burger
ベジタブルバーガー(お肉不使用のバーガー)
といった感じです。具材を問わず “burger” と呼ぶのは、日本で言うところの総称的な「ハンバーガー」に似ていると思います。
- What did you have for lunch? −I had a burger.
「お昼は何を食べたの?」「ハンバーガーだよ」
みたいな感じです。ちなみに、パティ自体のことを “burger” と呼ぶこともあります。
“slider” の意味とは?
私はニュージーランドで初めて知ったのですが、”slider” と呼ばれるハンバーガーもあるんです。
これはどんなものかと言うと「ミニハンバーガー」です。
バンズの大きさはだいたい直径5cmぐらいで、ハンバーガーがそのまま小さくなったものです。前菜(オードブル)として出されたり、パーティーのような大人数が集まるような時のフードとして見かけることが多いかと思います。
今回は「ハンバーガー」にまつわる英語表現を紹介しましたが、国や地域によって呼び方が違うこともあると思います。海外にお住まいで「うちの国ではちょっと違うよ」という方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください!
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