「リストラされる」って英語で何て言う?

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先日は「クビになる」「解雇される」の英語表現をお届けしました。

今回はそこで紹介しきれなかった「リストラされる」を表すフレーズを紹介したいと思います。

「リストラ」は英語の “restructuring” が語源とも言われますが、実は「リストラされる」にこの単語は使わないんです。

この記事の目次

「リストラされる」は英語で何て言う?

コロナ禍ではリストラが急増しましたよね。仕事がなくなってしまったのでその分の人員が必要なくなり、従業員を解雇・リストラせざるを得なくなった企業がたくさんありました。

本来「リストラ」は「restructuring(再構築)」が語源と言われているので、企業の再構築のための改革のことを指します。人員整理はその方法の一つに過ぎないのですが「リストラ」は「人員削減のために解雇すること」の意味で使われることが多くなっているので、今回のコラムでは「人員整理・人員削減による解雇」を指して「リストラ」という表現を使います。

「解雇される」は英語で何て言う?のコラムでもお伝えしたように、英語で “I was fired.” と言うと「私は(問題を起こして)クビになりました」という意味に捉えられがちです。その理由は “be fired” は従業員側に落ち度があって「解雇される」を表すことが多いからです。

“I lost my job.” でも「失業した」という事実は伝えられるし、実際によく使われますが「リストラされた」と明言しているわけではありません。

なので「会社都合で解雇される、リストラされる、辞めさせられる」とハッキリ表したい場合には別の表現を使ったほうが良さそうですね。

イギリス英語とアメリカ英語ではよく使われる表現が違うので、それぞれ紹介したいと思います!

イギリス英語でよく使う “be made redundant”

まずは、イギリス英語でよく使われるのが、

be made redundant

です。”redundant” って何だか舌を噛みそうな単語ですよね。発音はそのまま /rɪˈdʌn.dənt/ です。

“redundant” とは「(必要以上にあるので)不要の」を表す単語です。

言葉やフレーズなどの表現に対して使われると「同じ役割・機能を果たすものが重複しているので余分な、不要な」というニュアンスで「冗長な」と訳されたりします。

そしてもう一つよく使われるのが「人員」に関する場合です。人員が「必要以上にいるので余分な、不要な」も表すんですね。なので、”be made redundant” で「不要にされる→人員整理される、リストラされる」になるんです。恐ろしい話です…。

  • I was made redundant last year due to the impact of COVID-19.
    去年コロナの影響でリストラされました
  • I’ve been made redundant recently.
    私は最近リストラされました
  • A quarter of the staff were made redundant.
    4分の1以上のスタッフがリストラされました

アメリカ英語でよく使う “be laid off”

アメリカ英語では「リストラされる」を表す場合に、

be laid off

が使われます。”lay off” の意味が、

to stop employing someone, usually because there is no work for them to do

ロングマン現代英英辞典

で「その人のための仕事がないので雇用をストップする」ということですね。

なので「人員整理で解雇する、リストラする」を表します。業績不振や業績悪化などによるコスト削減、業務の見直しや縮小など理由は違えど、会社側の都合で従業員を辞めさせる場合に使われるフレーズです。

これを受け身にした形が “be laid off” です。”lay” は lay-laid-laid と変化するのを思い出してくださいね。

  • I was laid off from my job.
    私はリストラされました
  • I just got laid off.
    私はリストラされたばかりなんです
  • More than 25,000 Amazon employees were laid off last year.
    2万5000人以上のアマゾンの従業員が去年リストラされました

“cut jobs” や “job cuts” で表せる場合も

「リストラ」とはちょっと違うかもしれませんが「人員削減」「雇用削減」という意味では、

  • cut jobs
  • job cuts

なんかもわりとよく使われていると思います。

  • Amazon announced it was cutting over 18,000 jobs worldwide.
    アマゾンは全世界で1万8000人を超える人員削減(リストラ)を発表した
  • It looks like there will be more job cuts to come.
    さらなる人員削減(リストラ)がありそうだ

“cut” の代わりに “axe” という単語もニュースでとてもよく目にします。

  • axe 5,000 jobs/staff
    5,000人の職/スタッフをリストラする

“axe” は名詞で「斧(おの)」という意味で、これを動詞で使うとインフォーマルな「リストラする、クビにする」という意味になります。想像してみると、なかなかショッキングな表現ですよね…。

ちなみに “axe” はイギリス英語のスペリングで、アメリカ英語では “ax” になります。

関連する英語コラムはこちら

■リストラではない「クビになる、解雇される」の英語表現はこちらで紹介しています↓

■今回紹介した、イギリス英語でよく使われる “redundant” を使った「リストラされる」はこちらでもっと詳しく紹介しています↓

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