海外でショッピングをしていて、洋服やバッグなど「欲しい!」と思う物に出会ったけど、やっぱりちょっと考えようかな…という経験ありませんか?
日本では売ってなさそうだし買いたいけど、でもちょっと高いし…と、高価なものほど悩みますよね。ちょっと他の店も見て、悩んだ結果「やっぱり買おう!」とその店に戻ったら、すでに閉まっていた…なんてこともあります(笑)
あるいは、カフェやレストランの前を通りがかった時に営業時間を確認したくて「何時までやってますか?」と聞くこともあるでしょう。
そんな時に役立つ「何時まで営業していますか?」「何時までやってますか?」を英語で聞いてみましょう。
「〜まで」「〜までに」を英語で言えますか?
まずは「何時まで」の英語表現から。「〜まで」は私たち日本人が結構悩むところだと思います。
中学の英語の授業では「〜まで」と「〜までに」を習いましたが、”until” と “by” どっちがどっちなのか、ごちゃごちゃになっていませんか?
「何時まで営業してますか?」には “until” と “by” のどちらを使えばいいのでしょうか?
“until” と “by” の使い分け
まずは、日刊英語ライフが毎度おすすめするEnglish Grammar in Useで “until” と “by” の違いを整理してみましょう。
until : Something continues until a time in the future
by : Something happens by a time in the future
と書いてあります。どちらもよく似てるカンジがしますが、違いは、”until” が「今すでに何かが起こっていて、未来のある時まで続く」のに対して、”by” は「未来のある時までに何かが起こる」なので、今はまだ何も起こってないんです。
「何時まで営業してますか?」は、これを聞いている時点で営業しているのは間違いないので「今すでにオープンしている状態がいつまで続きますか?」という質問になります。
そうすると “until” と “by” のどちらが正解でしょうか?
“until” ですよね。
「何時まで営業していますか?」を英語で言うと?
では、そろそろ「何時まで営業していますか?」を英語にしてみましょう。文法的には、
- Until what time are you open?
となります。が、実際に口語では、
What time are you open till?
と言うネイティブが私の周りには圧倒的に多いので、質問する時は “what” を一番前に持ってきた方が相手には伝わりやすいのかもしれません(”till” と “until” は同じ意味ですが、会話では “till” の方がよく使われます)。
あと、これは英語と日本語の決定的な違いなのですが、日本語で「お店は何時まで開いてますか?」と聞く場合、主語は「お店」ですが、英語にすると “The shop” にはなりません。英語ではこんな場合にも “you” を使います。日本語にすると「あなたは何時まで開いてますか?」となるのでちょっと変な気がしますが、お店の人に直接聞く場合は “you” を使うのが普通です。
お店の人ではない別の人(家族、友人など)に「あの店、何時までやってるか知ってる?」と聞く場合は、”they” やお店の名前を使います。”they” を使う場合は、どのお店のことか会話の中ですでに出てきている場合(相手がどのお店のことか分かっている場合)に限ります。
「何時まで営業してますか?」を表す他のフレーズ
私は “What time are you open till?” を一番よく耳にするのですが、言い方はこれだけではありません。他によく使われるのは、
What time do you close?
What are your (opening) hours?
How late are you open?
どれで聞いても閉店時間が分かります。
「何時まで営業していますか?」を一語一句忠実に英語にしなくてもいいんですね。
日本語から英語にする時って、それぞれの英単語を思い浮かべてから文章にすることが多いと思います。でも、日本語にとらわれすぎて、なぜか伝わらない表現になってしまったりしませんか?実際に使われている表現を聞いてみれば「なーんだ。それでいいのか!」という事も多いので、直訳にこだわり過ぎないほうがいいですよ。
■逆に「何時から開いてますか(営業していますか)?」の英語表現はこちら↓
■「24時間 年中無休」を表す、超簡単なフレーズはこちらで紹介しています↓
■”until” はちょっと間違えやすいポイントがあるので注意です!
ネイティブの日常会話から英語を学ぶ
ネイティブスピーカーの英語に触れる機会がある人は、どんどん耳をダンボにして表現方法を盗んで、自分でも実際に使ってみるのが「伝わる」英語をマスターする近道だと思います。
そうでない人も、今の時代は便利になっているので、海外ドラマや映画を(英語字幕を出して)見て、日常でどんなフレーズが使われているのか探してみるのもいいと思います!英語ってこういう表現するんだ!という発見がたくさんあって楽しいですよ。
DVDを使った勉強法は、こちらで詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね!↓
English Grammar in Useは英語で書かれた文法参考書ですが、日常生活における自然な表現が学べるのでおすすめです↓