こんな場面を想像してみてください。
カフェで一人でお茶していたら、3人グループのお客さんが入ってきて空席を探しています。あなたがカウンター席に移ったら、その3人グループはあなたが座っているテーブルに座ることができます。
そんなシチュエーションで「移動しましょうか?」「席を移りましょうか(かわりましょうか)?」って英語で言うには、どんなふうに言えばいいのでしょうか?
覚えておくと、カフェ以外の場所でも意外に役に立ちますよ!
「席を移りましょうか?」を英語で言うと?
日本語なら「席をかわりましょうか?」「席を移りましょうか?」「移動しましょうか?」なんて言うようなこのシチュエーション。
私は実際に逆の立場でこのシチュエーションになったことがあります。
心の中で「あの人が動いてくれたら、あそこに座れるのになぁ…」と密かに思っていると、1人で座っていた人がサッと気付いて、こう言ってくれました。
- Do you want me to move?
“move” は「動く、動かす」という意味ですが「席・場所を移る、動く」なんかにもよく使われる単語です。
ポイントは「〜しましょうか?」の英語表現
「席を移りましょうか?移動しましょうか?」と自分からオファーするときの表現のポイントは「〜しましょうか?」かもしれません。
“Shall I 〜?” と言いたくなるところですが、日常会話では「(私が)〜しようか?〜しましょうか?」は、
- Do you want me to 〜?
- Would you like me to 〜?
と言うことがとても多いです。上はカジュアル、下は丁寧な表現という違いはありますが、意味は同じです。なので、
- Would you like me to move?
のほうが、”Do you want me to move?” よりも丁寧な表現になります。面識のない人に言う場合、私は個人的にはこちらを使っています。
日本語に直訳すると「私に動いて欲しい?」「どいて欲しい?」と、ちょっと威圧的(?)に聞こえなくもないですが、英語ではそんなニュアンスにはならないので安心してください。
電車やバスでも役に立つ!
「席を動きましょうか?」はカフェだけではなくて、電車やバスでも使えます。
実際に私がこないだ乗った、空港からの乗り合いシャトルバスでも、2人がけの席に一人で座っていた男性が、後から来た家族がまとまって座れるように、
- Do you want me to move?
とオファーして席を移ってあげていました。その家族のお母さんは、
- We don’t mind.
構いませんよ
と言いながらも、男性はすでに席を移動していたので “Thank you.” とお礼を言って、譲ってもらった席に子どもと一緒に座っていました。
日本と違う?「〜しようか?」と聞く習慣
日本では、状況を見て何も言わずにサッと動くことも多いような気がしますが、ニュージーランドでは席を移るときに限らず、誰かのために何かをしようとする時、言葉に出してまずはサラッと「〜しようか?」と聞くことがとても多い印象があります。
最初はそれに慣れずに「わざわざ聞かなくてもやってくれたらいいのに…」と思ったこともありましたが、この習慣の違いに慣れてしまうと、”Would you like me to 〜?” や “Do you want me to 〜?” は使用頻度が多いことにも気付きました。
もし「席を移動してあげた方がいいかな…」と感じる場面があったら、”Would you like me to move?” を活用してみてくださいね!
■”Would you like me to 〜?” と “Do you want me to 〜?” の「(私が)〜しようか?」「〜しましょうか?」は、以下のコラムで詳しく紹介しています↓
■”move” の他の意味と使い方はこちらで紹介しています↓