“move” といえば「動く、動かす」という意味でよく使う単語ですよね。
ところが「(物)が動く」「(物)を動かす」以外にも、知っていると役に立つ使い方があるんです。
私が実際に最近耳にした、”move” の3つの意味と使い方を紹介します!
「動く、動かす」の “move”
まずは「(物が)動く、(物を)動かす」という意味での “move” の使い方を簡単にさらっとおさらいしておきましょう。例えば、
- Don’t move!
動くな! - The train was so packed that I could hardly move.
電車がとても混んでいてほとんど動けなかった - Can you help me move this table?
このテーブル動かすの手伝ってくれない? - Could you please move over a little?
(席を)少し詰めてもらえますか?
みたいな感じで、物理的に何かを動かしたり場所を移動するという意味の「動く」が “move” です。なので、機械が「動く(作動する)」は “move” でなく、”work” で表すのが一般的です。
「席を移動しましょうか?」なんかも “move” で表すことが多いです↓
では、次は「物が動く」「物を動かす」以外の “move” の使い方を見てみましょう。
「引っ越す」「移転する」という意味の “move”
“move” には「引っ越す、引っ越しをする」という意味もあります。例えば、
- I’m moving to Osaka next week.
来週、大阪に引っ越します - My family moved a lot when I was a kid.
私が子どもの頃、たくさん引っ越しをしました - We‘ve just moved in and there are boxes everywhere.
引っ越してきたばっかりでダンボールがそこらじゅうにあります
イギリス英語では “move house” とも言いますよ。
- We moved house last month.
先月引っ越しをしました
また、店舗や事務所などが「移転する」も “move” を使って表します。
- We have moved.
移転しました - They moved to a new location.
あの店は新しい場所に移ったよ
ちなみに、英語で「引っ越し」は “moving”、「引っ越し屋さん」は “moving company” や “mover”、「引っ越しのトラック」も “moving truck/van” のように全て “move” を使って表せます。
「予定を動かす、日程を変更する」の “move”
次は、スケジュール調整で役立つ “move” の使い方です。
“move” は「(予定・日程)を動かす、変更する」という意味でもよく使われる単語です。
- The meeting has been moved to Friday.
ミーティングは金曜日に変更になりました - Is it possible to move my appointment to an earlier date?
予約の日を早めることはできますか?
以前コラムで紹介しましたが「前倒しする」は “move up” で表すことができますよ。
- I called to see if I could move my appointment up 30 minutes.
予約を30分早めることができるか確認するために電話した
「そろそろ行かないと」の “move”
最後はインフォーマルですが、口語でよく使われる “move” です。
“get moving” で「動き出す」といった意味になるのですが、これがよく使われるのが、誰かと一緒にいて「そろそろ帰らないと」「もう行かなくっちゃ」というような場面です。
- Well, I’d better get moving.
そろそろ行かないと
娘が友達と放課後に学校で遊んでいると、友達のお母さんが「○○、帰るよ」と言うシチュエーションで、
- ○○(その子の名前), we’d better get moving.
と言っているのをよく耳にします。「そろそろ帰らないと」みたいな感じですね。
また「急ぐ」を表すときにも “get moving” を使って、
- Get moving or you’ll be late!
急がないと遅れるよ!
みたいに言えますよ。
■「避難する」も “move” で簡単に表せます↓
■「うんちをする」の丁寧な言い方にも “move” が使われます↓
■”not move” という意味の “stay put” はこちらで紹介しています↓