「いびきがうるさい」
「音楽がうるさい」
「テレビの音がうるさい」
「人の話し声がうるさい」
こんな「うるさい」を英語で言うとき、あなたはどんなふうに表現していますか?
“noisy” と “loud”、使い分けられていますか?
「うるさい」を英語で言うと?
「うるさい」を英語で言うと?と聞かれると、”noisy” が真っ先に思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。
ところが、ネイティブの人と話していると “loud” という単語が結構よく使われていることに気付きました。例えば、
- His snoring is loud.
彼のいびきはうるさい - The music is too loud.
音楽がうるさすぎる - The TV is too loud!
テレビの音がうるさいよ!
以前、友人と話していたときにも「オウムみたいな鳥が家に飛んできて、めっちゃうるさかったよ」と言っていたのですが、それも、
- They were sooo loud!
と言っていました。
では、”noisy” と “loud” の違いは何なのでしょうか?
“loud” と “noisy” の違い
“noisy” も “loud” もどちらも「うるさい」という意味です。でも、そこにはちょっとしたニュアンスの違いがあります。
英英辞書で定義を見てみると、
【loud】used for describing a sound that is strong and very easy to hear
(Macmillan Dictionary)
【noisy】making a lot of noise, full of noise
と書かれています。つまり、
【loud】「音」が大きい様子
【noisy】「音」がたくさんある様子
という違いがあります。日本語にすると、どちらも「うるさい」になってしまいますが、音や声そのものが「大きい」ことを表す場合にはネイティブはやはり “loud” を使います。
“loud” と “noisy” の使い分け
【loud】は「音」そのものの大きさを表すので、こんな組み合わせでよく使われます↓
- loud voice:大きい声
- loud noise/sound:大きな音
- loud music:音量が大きい音楽
先日、トンガで海底火山が噴火した時に聞こえた「音」を伝える報道でも、”a loud bang” という表現をよく見かけました。大きな「バン」という音、ということですね。「大きな爆発音」も “loud explosion” と言います。
“loud” は「音が大きい」というだけなので、必ずしも「うるさい」という意味にはなりません。例えば「もうちょっと大きい声で話してくれませんか?」は副詞の “loud” を使って、
- Can you speak a little louder, please?
と言えますが、これは単に「もう少し大きな音(声)」という意味で「うるさい」ではありません。
それに対して【noisy】は音がたくさんある「騒々しい」様子を表して、不快なニュアンスを含むことも多いです。人や機械・場所などに使われることが多く、
- noisy neighbours
- noisy restaurant
- noisy party
- The traffic is so noisy.
車の音がすごくうるさい - It was so noisy outside that I couldn’t sleep.
外がうるさすぎて寝られなかった
などは音がたくさんある「騒々しい、騒がしい」を表します。
“loud/noisy” どちらも使われる場合もある
“loud” と “noisy” には上で紹介したような違いがありますが、実際にはどちらも使われることがあります。例えば、
- loud/noisy party
- loud/noisy children
- loud/noisy neighbours
なんかはどちらも言いますが、その場合も “loud” は「音・声が大きい」ことにスポットが当たっています。また、音自体は “loud” でなくてもいろんな音がざわざわしていてると “noisy” になることもあります。
全ての「うるさい」に “noisy” を使っても言いたいことは伝わりますが、”loud” を使うべき場面ではちょっと意識して使ってみてくださいね。
■うるさくて「気が散る」は英語で何て言う?