先日、メールマガジンを登録しているニュージーランドのオンラインショップから「EOFY Sale!」という件名のメールが送られて来ました。
さて、ここで問題です。
“EOFY” ってどんな意味だと思いますか?
EOFY の意味とは?
この時期になると見かける “EOFY” という文字。もちろんこれは略語です。
では一体何の略かと言うと、
End of Financial Year
の頭文字を取った略語なんです。これは「会計年度末」という意味になります。
会計年度ってカレンダーの1月から12月の1年間とは区切り方が違うことも多いですよね。日本では4月始まりの企業が多いと思いますが、ニュージーランドも同じで会計年度は4月から始まって3月末で終わります。
つまり、今の時期が会計年度末にあたるわけですが、なぜこの時期に “EOFY” という略語をよく見かけるのかというと、その理由は冒頭に触れたメールの件名にもあったように、セールが行われるからなんです。
EOFY Sale とは?
メールの件名にあった “EOFY Sale” は略さずに書くと、
End of Financial Year Sale
になります。つまり、会計年度末に行われる「決算セール」「年度末セール」ということですね。
会計年度の終わりに向けて企業は少しでも売り上げを上げるため、在庫処分のセールを行います。このあたりは日本の「決算セール」のイメージと同じです。
この “EOFY Sale”、ニュージーランドではBoxing Day Saleほど大規模なセールではありませんが、お隣の国オーストラリアではかなり大きな盛り上がりを見せるようです。オーストラリアは会計年度の区切りがちょっと違って7月に始まり6月に終わるので、6月末が会計年度の終わりにあたります。その時期に旅行に行かれる方はお得な買い物ができるチャンスですよ!
「会計年度」の英語表現
“EOFY” の “FY” は “financial year(会計年度)” でしたね。
「会計年度」を “financial year” と表すのはイギリス英語で、アメリカでは “fiscal year” と表現することが多いようです。
ニュージーランドはイギリスの影響を大きく受けているので “financial year” ですが、他にも “tax year” という言い方もよく使われています。個人的にはこちらの方がイメージしやすいかなと思います。
ちなみに、これらと対比して、カレンダー通りの1月に始まり12月に終わる1年を英語では “calendar year” と言ったりしますよ。こちらも頭の片隅に置いておくと役立つことがあるかもしれません。
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