日常生活ではいろんな「数字」を使いますよね。
今回のコラムでは、電話番号・(ホテル、マンション、アパートの)部屋番号・クレジットカード番号などの【数字を英語で読む方法】を取り上げます。
基本的にはどんな読み方をしても通じれば全く問題ありませんが、通じやすいナチュラルに聞こえる読み方を紹介したいと思います!
伝わる「電話番号」の読み方
英語で話していて「電話番号教えて(What’s your phone number?)」と言われた時に、自分の電話番号を英語で言えないと困りますよね。
相手が目の前にいれば書くこともできますが、海外では電話でレストランの予約をする時などにも必ず聞かれる自分の電話番号、スラスラと言えるといいですよね!

電話番号の読み方の基本ルールは、こうです↓
- 数字を1つずつ読んでいく
- 「0(ゼロ)」は “oh” と読む
- 同じ数字が続く場合は double、triple で表す
- 適当な箇所で一呼吸おく
分かりやすいように具体的に例を挙げてみましょう。
- 03-2345-6789 → oh three, two three four five, six seven eight nine
- 021-335-9994 → oh two one, double three five, triple nine four
同じ数字が2つ続く場合は “double 〜”、3つ続く場合は “triple 〜” がよく使われます。
例えば「335」は “three three five” とも言わなくはないですが、混乱を防ぐために “double” や “triple” という表現がよく使われます。
また、イレギュラーな読み方として、こんなふうに読むこともありますよ↓
- 06-0800-9000 → oh six, oh eight hundred, nine thousand
「0」は “oh” がよく使われますが、“zero” でも間違いではありません。ただ、ここでちょっと注意したいのが “zero” の発音です。/ˈzɪə.rəʊ/(アメリカ英語では/ˈzɪr.oʊ/)なので「ゼロ」ではなく「ズィロゥ」に近い感じです。
そして、伝わりやすい読み方で何よりも重要なのは「適当な箇所で一呼吸おくこと」です。
ダラダラと切れ目なく数字を羅列してしまうと相手が聞き取り辛くなるので、ハイフンが入る箇所で一呼吸おきましょう。
ホテルやマンション・アパートの「部屋番号」の読み方

海外旅行でホテルに泊まった時に、フロントに電話をしたり、ルームサービスを頼んだり、チェックアウトをしたりと、自分の部屋番号が必要になることが多々ありますよね。
そんな時にオロオロしないためにも、ぜひこのルールだけ覚えておいて下さい!
thousand、hundred は使わない
部屋番号は1桁ずつ読んだり、もしくは前半と後半2桁ずつに区切って読むことも多いです。
また、十の位に「0」がくる場合は “oh” と読むことが多い感じがしますが、“zero” と言う人もいます。
- 205 → two oh five、two zero five
- 610 → six one zero、six ten
- 824 → eight two four、eight twenty-four
- 1518 → one five one eight、fifteen eighteen
のような感じですね。私はホテルで数年間働いていましたが、“eight hundred and twenty-four” みたいに言うネイティブはほとんどいなかったように思います。
伝わる「クレジットカード番号」の読み上げ方
まずは少し注意点を。“credit card” は「クレジットカード」では伝わりません。発音は /ˈkredɪt/ なので「クレディット」みたいな感じですね。また、カードで支払えるか聞きたい時には、
- Do you take/accept credit cards?
でOKです。電話でホテルや航空券の予約をする時などにカード番号を口頭で伝えることがありますが、16桁もある上に、有効期限なんかもあって、読み方のコツを知らなければ「え?え?」と聞き返されたり「もう一回最初から言って」と言われたりしかねません…。
伝わりやすいカード番号の読み上げ方を紹介すると、
- (印字してある通りに)4つの数字のかたまりごとに区切って読む
- 基本は数字を一つずつ読み上げる
- 同じ数字が続いている場合は double、triple で表す
です。
では、ここで問題です。4999 4982 2000 5507 はなんと読むでしょうか?これは、
- four triple nine, four nine eight two, two thousand, double five oh/zero seven
- four triple nine, four nine eight two, two triple zero, double five oh/zero seven
- four triple nine, forty-nine, eighty-two, two thousand, fifty-five oh/zero seven
のように読むと、相手に伝わりやすいと思います。これもコンマのところでちゃんと一呼吸おくとグンと伝わりやすくなりますよ。
また、有効期限の読み方もあなどれないポイントです。「有効期限は?(Expiry?)」と聞かれたら、例えばカードに「10/29」と書いてある場合は、
- ten twenty-nine
- ten slash twenty-nine
- October two thousand twenty-nine
などと言えます。私が働いていた時は1つ目と2つ目の読み方をとてもよく耳にしました。
とにかく相手にとって分かりやすく聞き取りやすいように、ゆっくりハキハキ言うことが大切ですね。
コツを知っていれば伝わりやすい
今回は電話番号・部屋番号・カード番号の数字の読み上げ方の例を紹介しましたが、どれも絶対的なルールではないので、そう言わないといけないということはありません。もちろんネイティブだって違う言い方をする人もいます。
でも、そう読むことが多いというルールを知っておけば相手に伝わりやすくなるので「いつも通じないんだよなぁ…」とお悩みの方は、上で紹介した読み方で次回チャレンジしてみて下さいね。
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