海外で買い物をしてレジで店員さんに合計金額を言われた時に、いくらと言われたのか分からなかった経験ってありませんか?
私はニュージーランドで学生生活を始めた頃、近所の小さなサンドイッチ屋さんでランチを買っていたのですが、レジの人が早口すぎて金額が全く聞き取れず、毎回ビクビクしていました(笑)
それは現地に行くまで、日本で習った「フォーマルな」言い方しか知らず、現地の人が本当に使う表現を知らなかったのが原因だったように思います。
そこで今回は、ドルで表す金額の読み方・言い方をおさらいしてみましょう!
$4.20=four dollars and twenty cents とは言わない?
例えば、今回のタイトルにもある “$4.20″、あなたならどんなふうに読みますか?
小数点があるので、”four point twenty dollars” を思いついた方、残念ながらそうは読みません。では、”four dollars and twenty cents” だと思った方、正解です!
正しい読み方は “◯ dollars and △ cents” です。…が、実は日常生活ではそんなに使われず、もっともっとよく使われる別の言い方があるんです。それは、
four twenty
です。「ドル」と「セント」の部分の数字だけを読むんですね。
どこにも “dollar(s)” や “cent(s)” が出てこないので、早口でサッと言われたり、ボーッとしていたら聞き逃してしまいます。
カジュアルな表現ですが、これがとてもよく使われるんです。
英語での金額の読み方のバリエーション
とは言え、言い方・読み方は一つではありません。
例えば上に出てきた「$4.20」の読み方をいくつか挙げてみると、
- four twenty
- four dollars twenty
- four dollars and twenty
- four dollars and twenty cents
などもありますが、スーパーやカフェで圧倒的に多いのは “four twenty” タイプの言い方だと思います。
逆に言えば、スーパーで買い物をする時に “cents” まで使ってキチっと言うのは、ほとんど耳にしないかもしれません。
“◯ dollars and △ cents” とフルセンテンスで言うのは、ちょっとフォーマルな印象があります。
英語でドルの金額を読んでみよう
では、具体的に金額がどう読まれることが多いのかをいくつか例を挙げて見てみましょう。
- $3.15 → three fifteen
- $5.50 → five fifty
- $10.85 → ten eighty-five
- $20.10 → twenty ten
- $99.90 → ninety-nine ninety
海外では野菜や果物が量り売りになっていることが多いですが、それも「$4.50/kg」と書かれてあれば “four fifty a kilo” のように読むことが多いです。
そして、$100以上の金額も省略して「1桁+2桁+小数点以下の2桁」で読まれることがあります。
- $248.20 → two forty-eight twenty
- $420 → four twenty
「$4.20」も「$420」も同じ “four twenty” になることに気付きましたか?
そうなんです。どちらも同じ読み方になってしまうのですが、実際には桁が違いすぎて混乱することはほとんどありません。混乱したら困る場合はきちんと “four hundred and twenty dollars” のように言えばOKですね。
4桁5桁の金額も2桁で区切ることが多い
もっと大きな金額も省略して読まれることがありますが、その場合も「2桁+2桁」で読むことが多いです。
- $1,250 → twelve fifty
- $3,580 → thirty-five eighty
- $4,500 → forty-five hundred
そして、5桁になると「2桁+1桁+2桁」という荒業も登場します。
- $39,990 → thirty-nine nine ninety
家・不動産などの大きな金額は “grand(=$1,000)” で表すこともあるので、詳しくはこちらもご覧ください↓
$1、$1.50、$100 は英語でなんて読む?
ちなみに、意外とつまずきやすいのが “a” を使った、以下のような表現です↓
- $1.00 → a dollar
- $1.50 → a dollar fifty, one fifty
- $100 → a hundred dollars
- $120 → a hundred and twenty dollars, one twenty
「1ドル=one dollar」も正しいですが、実際には上のような場合 “a dollar” のように “a” を使うことの方が多いような気がします。
同じように「100ドル」も “a hundred dollars” をよく耳にします。ただ「2,150(two thousand one hundred and fifty)」のように真ん中に入る場合には必ず “one hundred” になるのでご注意を。
今回紹介した金額の読み方は、どれが正解というものではありませんが、”dollar” も “cent” も使わない省略した言い方はかなりよく耳にするので、ぜひ覚えておいてくださいね。
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