こんなシチュエーションを想像してみてください。
あなたは友達に「明日は雨降ると思う?」と聞かれました。
次の2つのパターンで返事をしてみましょう。
- 「降らないと思うよ」
- 「降らないといいな」
さて、どんなふうに英語で表現しますか?
“think” を使って「雨は降らないと思うよ」
まずは「明日は雨降ると思う?」「降らないと思うよ」
この会話を英語にしてみましょう。
「明日は雨降ると思う?」を “Do you think it will rain tomorrow?” で聞かれたとして、答えが「降らないと思う」の場合はこんなふうに言えますよね。
- (No,) I don’t think so.
また、会話の答えとしては冗長ですが「明日は雨は降らないと思う」は、
- I don’t think it will rain tomorrow.
とも言えます。ただ「明日は雨は降らないと思う」の語順を忠実に英語に置き換えた、
- I think it won’t (=will not) rain tomorrow.
とは普通は言いません。
“hope” を使って「雨が降らないといいな」
では次は「降らないといいな」というバージョンの返事を考えてみましょう。
「〜だといいな」を表すには “hope” が使えましたよね。
では、”hope” を使って「雨が降らないといいな」と返事をする場合、どう言いますか?
これもちょっと冗長なものが含まれていますが、文章的にナチュラルだと思うものを2つ選んでみてください。
- I don’t hope so.
- I hope not.
- I don’t hope it rains tomorrow.
- I hope it doesn’t rain tomorrow.
“not” の位置に要注意
上の “hope” を使った4つの文章のうち、一般的によく使われるのは2番と4番なんです。
では「(雨は)降らないと思うよ」「降らないといいな」を表す文章をもう一度整理してみましょう。
- I don’t think so.
- I don’t think it will rain tomorrow.
- I hope not.
- I hope it doesn’t rain tomorrow.
【”not” の位置の違い】に気付きましたか?
「降らないと思うよ」「降らないといいな」を日本語どおり忠実に英語にしたらどちらも後ろに “not” が来そうな気がしますが、英語のルールではそうはなりません。
“think” を使った文章を否定形にする場合は “not” が前に出て “don’t think(〜とは思わない)” となるのに対して、”hope” の否定形では “hope not(〜ではないことを望む)” となるんですね。
他の単語はどっちのパターン?
“I think so.” や “I hope so.” 以外にも、会話の中で “I expect so.”、”I guess so.”、”I’m afraid so.“、”I suppose so.” という返事をすることがありますが、これらの否定形はどうなるでしょうか?
English Grammar in Useにはこんなふうに書いてあります。
- I expect so. → I don’t expect so.
- I guess so. → I guess not.
- I‘m afraid so. → I’m afraid not.
- I suppose so. → I don’t suppose so. / I suppose not.
他にも “I believe so.” の否定は “I don’t believe so.” になります。
ちょっとややこしいですが、口に出して練習しているとナチュラルな表現が身につきやすいと思います。
間違えても言いたいことはちゃんと伝わると思いますが、自然な英語を身につけたい方はちょっと意識してみてくださいね。
特に “I don’t think so.” と “I hope not.”、文章の “I don’t think 〜.” と “I hope 〜 not 〜.” は会話で使うことがとっても多いので、しっかり覚えておきたいですね!
■”I’m afraid so.” と “I’m afraid not.” については以下のコラムでも紹介しています↓
■”wish” との違いは以下のコラムで詳しく解説しています↓
■イギリス英語で使われる “think” を使わない「~だと思う」の表現はこちら↓
■文章の中で単語を入れる場所一つで、文全体の意味が大きく変わってしまうこともあります。“really” や “just” を否定文で使う時には、位置に気をつけましょう。