あなたが友達と電話をしている場面を想像してみて下さい。
1時間後にどこかで待ち合わせをすることになりました。
電話を切る前に友達に「じゃ、1時間後にね!」と言うとします。
これ、英語でちゃんと言えますか?
混乱しやすい「時間をあらわす表現」
時間を表すときに使う前置詞(副詞)って、使う場面で変わってくるので混乱しがちです。
以前に日付・時間のin、on、atの使い分けのコラムでも紹介しましたが「12時に会いましょう」というような場合には “at” を使うんでしたよね。
では「1時間後」を表す場合はどうでしょうか?
“at” ではないのは何となく分かると思いますが、何を使うかはっきり分かりますか?
- in
- later
- after
この3つがごちゃごちゃになってませんか?使い分けをおさらいしてみましょう。
今から「1時間後」は “in”
冒頭に出てきた会話で使うのは “in” が正解です。
- I’ll see you in an hour.
1時間後に会いましょう
となります。”in” を使うと何となく分かっている人も多いと思いますが、なぜ “in” なのでしょうか?
この “in” の使い方は、オックスフォード新英英辞典にはこう書いてあります。
expressing the length of time before a future event is expected to happen
「未来に起こる出来事までの時間の長さ」と、何だか小難しい表現になっていますが、簡単に言えば、今からどれぐらい後なのかを表すということです。
ここで大事なのは「今から数えて」どれぐらい先か、という事です。基点は「今」です。
なので、厳密に言えば “in” は「〜後」というよりも「今から〜後」を表す場合に使われます。
- I’m going to New York in two weeks.
今から2週間後にニューヨークに行きます - I’ll be back in ten minutes.
今から10分後に戻ります
となります。
しつこいようですが「今から〜分/時間/週間/ヶ月/年後」が “in” を使うポイントです。
過去から「1時間後」は “later”
「今から1時間後」ではなくて、過去の話でも「1時間後」と言う場合もありますよね?
そんな時に登場するのが “later” です。
この “later” は、映画を思い浮かべると一番理解しやすいかもしれません。
映画が始まると、物語がどんどん進んでいきます。さらに年月が経って「5年後」なんていう文字が画面にバーンと出てきたりしますよね?
そんな場面で出てくるのは決まって “5 years later” です。
他にも、過去の話の中に出てくる「過去のある基点」から数えてどれぐらい先かを表すときには “later” が登場します。
- We got married five years later.
私たちはそれから5年後に結婚した - I got home two hours later.
私はそれから2時間後に家に着いた
のように「過去のある時から◯時間後、◯年後」が “later” を使うポイントです。
「〜時以降」は “after”
「1時間後に会いましょう」を “See you after one hour.” と言っている人をたまに見かけることがありますが、これは「今」から1時間後なので “after” ではなく、”in” を使うんでしたね。
では、”after” を使うのはどんな時でしょうか?
“after the party”、”after school”、”after work” などの「〜のあとに」いう場合によく使いますよね。
TV番組の「ビフォーアフター」を思い浮かべてもいいかもしれません。このアフターは「リフォームのあと」です。
具体的な時間を表す場合の “after” も、これと同じイメージで「◯時のあと」という時に使われます。
「◯時のあと」は言い換えれば「◯時以降」です。例えば、
- I’ll be at the office after 1pm tomorrow.
明日は1時以降オフィスにいます - I’m available after 10pm tonight.
今夜は10時以降なら空いてます
といった感じです。
“later” のちょっとした注意点
“later” は「過去」を基点とした「〜(時間)後」と上で説明しましたが、”later” が未来で使える場合もあるんです。
それが皆さんご存じの “See you later.” ですね。
未来の「1時間後」などの具体的な期間を表すときには使えなかった “later” も「あとでね」や「またね」という、ざっくりした未来の「後で」には使えるんです。
頭の中でごちゃごちゃになりそうですが、慣れてしまえば簡単です。
たくさんの例を見たり聞いたりして、実際に自分で使ってみることが大事ですね!
基本をガッチリおさえましょう!
以下のコラムでは、基本的だけど間違えやすかったり、意外と言えない人も多い表現を取り上げています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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■日付や時間などを表すときの【前置詞】について詳しくはこちら。
なんか苦手だなぁ…という方にも分かりやすく書いてあるので、ぜひ読んでみてください!↓
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