「出産する」の “deliver a baby” と “be delivered of a baby” の違いとは?

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イギリス王室のヘンリー(ハリー)王子とメーガン妃の第1子となる男の子が誕生したことがニュースになっていましたね。

今回はその中で気になった、”deliver” を使った「赤ちゃんを産む、出産する」の表現を取り上げたいと思います。

“deliver” を使った「出産する」には2種類の表現があるのをご存じですか?

この記事の目次

“deliver a baby” で表す「出産する」

“deliver” を使った1つ目の「出産する」は、”deliver a baby” です。

“deliver” は「配達する、届ける」という意味がよく知られていると思いますが、その他にも、

to (help) give birth to a baby

  • She delivered her third child at home.
  • The baby was delivered by a midwife.
    (Cambridge Dictionary)

という意味があります。「(女性が)出産する、(医師・助産師が)出産を助ける、赤ちゃんを取り上げる」ということですね。

上の例文を日本語にしてみると「彼女は3人目の子を自宅で産んだ」「その赤ちゃんは助産師に取り上げられた」となります。

でも、イギリス王室がウェブサイトやTwitterで発表した出産を知らせる文面では、ちょっと違う表現が使われていたんです。

“be delivered of a baby” で表す「出産する」

まずは、イギリス王室のツイッターを見てみましょう↓

“Her Royal Highness The Duchess of Sussex(サセックス公爵夫人殿下)” というのはメーガン妃の正式な呼称です。ポイントだけ抜き出してみると、

  • The Duchess of Sussex was safely delivered of a son

と書かれていますよね。つまり、”be delivered of (a baby)” で「出産する」を表しています。この意味は英英辞書によると、

(formal) to give birth to a baby
(オックスフォード現代英英辞典)

ということです。正式な表現なんですね。なので、フォーマルな文面ではこちらが使われるようです。

“deliver a baby” と “be delivered of a baby” の違い

つまり、まとめてみると違いはこうなります。
主語に「出産する女性」が来ると、

  • 〜 deliver a baby〜が出産する
  • 〜 be delivered of a baby《正式》〜が出産する

ということですね。

ちなみに、同じイギリス王室のキャサリン妃がジョージ王子・シャーロット王女・ルイ王子を出産したときにも、王室の発表は、

  • Her Royal Highness The Duchess of Cambridge was safely delivered of a son at 4.24pm.
  • Her Royal Highness The Duchess of Cambridge was safely delivered of a daughter at 8.34am.
  • Her Royal Highness The Duchess of Cambridge was safely delivered of a son at 1101hrs.

となっていました。全てにフォーマルなほうの表現が使われていますね。

■Twitterの発表の中に “The baby weighs 7lbs 3oz” という表記がありましたね。”weigh” の意味と使い方はこちらで詳しく紹介しています↓

「1ポンド=約453.6g」「1オンス=約28.35g」なので”7lbs 3oz” は約3,260gということです。ニュージーランドは日本と同じ「グラム・キログラム」で表すので、ポンドで言われるとさっぱり分かりません…。

■”duchess” や他のイギリス王室の人の称号については以下のコラムも参考にしてみてください↓

■ネイティブが日常会話で使う「出産する」「子どもが生まれる」「子どもが生まれた」の表現はこちらで紹介しています↓

■赤ちゃんがもう生まれたか聞くときの「もう生まれた?」って英語でなんて言う?

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