「朝一(朝イチ)で」は、朝一番に他の何よりも優先して何かをする時に使う表現ですよね。
これって日本語特有の表現のような感じがしませんか?
実は、英語にもそんな表現があるんです!
今回のコラムは、知っていれば仕事で活躍すること間違いなしの「朝一で」という表現のお話です。
仕事で使える「朝一でやります」
例えば、あなたが会社で残業していると、上司に「(取引先の)◯◯さんに電話しておいてくれた?」と聞かれたとしましょう。
あなたは、忙しくてすっかり忘れてしまっていました。でも、夜遅い時間なので取引先の人はもう帰宅してしまっています。
今日はどうすることもできないので、上司に「すみません。明日の朝一で電話を入れておきます」と言うしかありません。
さて、この「明日の朝一で」は、あなたなら英語でどうやって表現しますか?
「朝一で」はほぼ直訳!
「朝一で」をそのまま直訳した英語を思い浮かべてみて下さい。どんな表現を思い付きましたか?正解は…
first thing in the morning
と言います。ほとんど日本語の直訳そのままですよね。これなら簡単に覚えられそうです。
この表現は仕事のシーンだけではなく日常生活でも役立つ便利なフレーズで、実際にネイティブもとてもよく使います。
例えば「明日の朝一で彼に電話します」は、
- I’ll call him first thing in the morning.
- I’ll call him first thing tomorrow morning.
でバッチリ伝わります。他にも「月曜日の朝一番に折り返しご連絡します」のような場合は、
- I’ll get back to you first thing (on) Monday morning.
と言うことができますよ。
“first thing tomorrow” とは?
“first thing tomorrow morning” の “morning” が無い、
first thing tomorrow
というフレーズを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
これも、たいていの場合は「朝一で」という意味で使えると思いますが、必ずしも「朝」とは限らないんです。
例えば、いつも午後から仕事の人が、
- I’ll do it first thing tomorrow.
と言うと「午後一(午後イチ)で」なので、「朝一で」ではありませんが「他の何よりも先に、一番に」というニュアンスは伝えられますね。
でも、朝から働いている人たち同士で話す “first thing tomorrow” は「朝一で」と捉えても問題ないと思います。
仕事以外の「朝一」にも、もちろん使えます
先ほどもちらっと触れましたが、今回紹介したフレーズたちは仕事でしか使えないということはありません。
例えば、金曜日の夜にお母さんから「コンビニで明日の朝食のパン買ってきて」と言われたような時。
今は行きたくないので「明日の朝一で行くよ」と言うのを英語にすると、どうなるでしょうか?これも、
- I’ll go first thing in the morning.
と言えるんです。
今回のコラムで紹介したフレーズは、”I’ll call him tomorrow.(明日電話します)” や “I’ll do it tomorrow.(明日やります)” のように “tomorrow” だけで表すよりも、”first thing” が付くことで「真っ先に、最優先で、第一に」というニュアンスが強く表せるので、ぜひ使ってみて下さいね!
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