英語で友達と話している時や英会話レッスンで先生と話をしている最中に、言葉に詰まってしまうことってありませんか?
スラスラと自分の言いたいことが口から出てくればいいですが、いつも詰まらずに話せるとは限りません。
それは日本語でも同じですよね。話の途中で言葉が見つからずに「えーっと」「ほら」「あのー」といった言葉を挟むことがあります。
今回はそんな時に役立つ、ちょっとした間をつなぐ英単語やフレーズ(英語で “filler” と言います)を紹介します!
間をつなぐ言葉の大切さ
以前に、英語で答えに困る質問をされたらどうする?というコラムでも紹介しましたが、会話の途中でいきなり沈黙になってしまうと、相手は戸惑ってしまうことがあります。
でも、英語で会話をするのに慣れるまでは「会話を続かせる」こと自体が結構難しかったりしますよね。言いたいことがあるのに口から出てくるまでに時間がかかることもあります。
そんな時、ちゃんとした文章は咄嗟に出てこなくても、ちょっとした間をつなぐ言葉を発するだけで相手は「お、何か話したいんだな」と分かってくれます。
文法をどうこう考えすぎる前に、どんどん話すきっかけにもなる「間をつなぐ言葉」や、表現に困ったときに使える「ワンクッション入れるフレーズ」をいくつか見てみましょう。
間をつなぐ英語表現「えーっと」「えー」「あのー」
まずはとっても簡単なものから。日本語でついつい「えーっと」とか「えー」「あのー」と言ってしまいそうな時に使える英語の音・表現です。一覧で挙げてみると、
- Um
- Er
- Well
- like
- Let me see.
どんな場合に使われるのか、意味と使い方を英英辞書の定義も合わせて見てみましょう(ロングマン現代英英辞典より引用)。
●um「えーっと」「うーんと」
used when you cannot immediately decide what to say next
→何と言えばいいのか決めかねているときに使われる
スラスラ言葉が出てこない時の、本当にちょっとした「言葉に詰まった時の間」を繋ぐ時に便利なのが、この “Um,” です。
■間をつなぐ以外の使い方はこちらのコラムで紹介しています↓
●er「えー」「あのー」
a sound you make when you do not know exactly what to say next
→何と言えばいいのか分からないときに使われる
上の “Um” と使い方は同じです。イギリス英語で使われることが多いです。
●well「えーっと」
used to pause or give yourself time to think before saying something
→何を言うか考えるために間をとる・時間を稼ぐときに使われる
相手に何かを聞かれて答える場合に、文頭で使われることが多いです。”What day is good for you?(何曜日が都合がいい?)” “Well, let me check my calendar.(えっと、予定を確認するね)” みたいな感じです。
●like「なんか」
used in speech to fill a pause while you are thinking what to say next
→口語で次に何を言うか考えるための間を埋めるときに使われる
文の中に出てくる全く意味のない “like” はこれです。若者の話し言葉にはとってもよく出てきます。
- There was like so many people at the party.
パーティーにはなんか人がいっぱいいたんだ
●let me see「えーっと」
used when you are trying to remember something
→何かを思い出そうとしているときに使われる
どれも簡単なものばかりですが、いざとなると “well…” さえも口から出てこなかったりします。
「えーっと…」と日本語で言いそうになったら、これらを思い出してくださいね。
ワンクッション入れるつなぎ言葉
次は、話している途中でワンクッション入れたり、言いたいことが出てこない時、直前で言ったことを言い直したり、英語で何と言えばいいのかわからない…と言った場合に役立つつなぎ言葉です。
- I mean
- You know
- What I’m trying to say is
- I don’t know what to say
- I don’t know what to say it in English.
これらも一つずつ意味と使い方を見てみましょう。
●I mean「つまり、その」
自分で言った文章の補足をしたり、正しく言い直したりするときによく使われるのが、”I mean” です。
- I really like him. I mean, as a friend.
- ‘What’s the time?‘ ‘Half past four, I mean five.’
のように、自分が言った文章に続けて使うことが多いですが、次に何て言ったらいいのか分からないときに、”I mean” で間をつなぐこともあります。
- Well, I mean… I was kind of disappointed.
えーっと、何て言うか、なんかがっかりしたんだ
●You know「ほら、あの」
話している途中で言葉が出てこなかったり、言いたいことが上手く言えない時などによく使われるの “You know” です。
- I went to the new bar by the beach, you know, … Shed Bar.
といったカンジで、途中に挟みます。
“You know what I mean?” も、何かを言いながらも上手く表現できずにいるときに間を埋める「ほら、分かるよね?」という意味で使われます。
●What I’m trying to say is …「つまり、私が言おうとしてるのは」
これは “I mean” に少し似ていますが、自分が言ったことをまとめて言い直す時に使われます。頭の中で要点を整理しながらちょっと時間かせぎするのに便利なフレーズです。
- 〜. What I’m trying to say is you are right.
つまり、私が言おうとしているのは君は正しいってことだよ
この “what” の使い方は、こちらで詳しく紹介しています↓
●I don’t know what to say「何て言ったらいいのか分かりません」
何と言っていいのか分からないときは「分からない」と言ってしまうのも手です。このセリフの後に “but…” と続けて単語の羅列でもいいので一生懸命伝えようとすると、相手も何かと推測して「こういうこと?」とシンプルな英語で逆に聞いてくれたりします。
●I don’t know how to say it in English.「英語で何て言えばいいのか分かりません」
これはつなぎ言葉とはちょっと違いますが、相手に聞かれたことの答えは頭の中に浮かんでいるのに、英語で何と言えばいいのか分からない場合に使えるフレーズです。”I know the answer but I don’t know how to say it in English.” と言えば、相手はあなたが陥っているシチュエーションをちゃんと理解してくれますよ。
つなぎ言葉の使いすぎは良くない??
言葉に詰まった時は日本語で「えっと、えっと」や「うーんと」と言うのではなくて、これらも英語で出てくるようにしておきたいですね。
そうすれば、相手はちゃんと聞いてくれます。沈黙しているよりも何かを伝えようと言葉をつなげていく、というのは最初は難しいですが、会話ではとっても重要だと思います。
そのためにも今回紹介したようなちょっとした言葉やフレーズを使わない手はないです。
“you know” や “like” は連発すると嫌がられたり、”er” や “um” も使いすぎるとやたらと「えーっと」が多い文章になってしまいますが、スムーズに話せるようになってきたら使いすぎないように練習すればいいだけです。
最初から「使いすぎはよくないから使わない」と決めつけずに、まずは話す練習のためにも、必要な時に使ってみてはいかがでしょうか。
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