皆さんは仕事で英語の資料を読んだり、英語で書類を記入したりすることはありますか?
私はニュージーランドに住み始めた当初、移民局や学校に提出する書類作成にとっても苦労した覚えがあります。
書かれている英語がよく分からなかったせいもあるのですが、ある記号?略語?が登場して余計に難しく感じたんです。
それが今回紹介する “N/A” です。
英語で書類を記入する際にはとってもよく出てくるのですが、どんな意味だと思いますか?
他にも、よく目にする「/(スラッシュ)」を使った略語 “w/” と “w/o” の意味もあわせて紹介します!
英語の略語 “N/A” の意味と使い方

私が “N/A” と最初に出会ったのは、移民局に提出するビザの申請書類でした。
自分で一通り記入して学校の先生にチェックしてもらうと、先生は空欄を発見して「ここ、記入漏れてるよ」と言いました。
それらの質問は私には特に関係のないものだったので空欄にしておいたのですが、そう伝えると先生は “N/A” と書いて埋めていったんです。
そこで先生に “N/A” の意味と使い方を教わって以来、英語の書類を記入する時によく使うようになったのですが、この “N/A” は何の略だか分かりますか?
“N/A”(もしくは “n/a”)とは、
not applicable
の略で「該当せず」という意味なんです。英英辞書には、
used on a form as an answer to a question that does not apply to you
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
と書いてあります。
質問の答えが空欄になっていると、他の人が見たときに〈該当しない〉のか〈記入漏れ〉なのか分かりにくいですよね。なので、自分に該当しない質問項目には “N/A” と記入してハッキリさせるんです。
例えば、何かの申し込み用紙に自宅の電話番号と携帯電話番号を記入する欄があったとしましょう。自宅の電話番号を持っていない人はその欄に “N/A” と書くことができます。
もちろん、どの書類にも絶対に書かないといけないという訳ではないので、空欄にしておいていい場合もありますよ。
もう一つある “N/A” の意味
実は “N/A” は “not applicable” 以外にも、もう一つ意味があるんです。それは、
not available
で「入手不能」「利用不能」と訳されますが、これは何かが「手に入れることができない」「利用することができない」という場合に使われるので、例えば商品の在庫などでよく見かけます。
私は、ニュージーランドに住んでいた時、Fish and Chips屋さんで “N/A” をよく見かけました。
お店に入ると、メニューの大きな看板がババーンと目に入ってくるのですが、そこにお魚の種類がいくつか書いてあり、好きな魚を注文して揚げてもらえます。
そのメニューの看板には、それぞれの魚の名前の右側に値段が書かれていて、その中のいくつかの魚が “N/A” となっていたりするんです。
シーズン的なものなのか理由は分かりませんが、こんなふうに販売していないものに対しても “N/A” が使われます。

“w/”、“w/o” の意味は?
最後にちょっとおまけのお話を。
「/(スラッシュ)」を使った英語の略語で、
w/
w/o
というものもあります。
例えば、カフェのランチメニューに “Cheese burger w/ chips” と書いてあったとしましょう。これはどんな意味だと思いますか?
実はこれは「チーズバーガーにフライドポテトが付いてきますよ」という意味で、”w/” とは “with” のことなんです。
では、もう “w/o” が何なのか、なんとなく想像がつきますよね?
“w/o” は “without” の略です。
ちょっと知っていると、見かけた時に「“w/” って何???」とならずに済むので、ぜひ頭の片隅にでも置いておいて下さいね。
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