英語の “invoice(インボイス)” の意味とは?

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明日10月1日から導入される「インボイス制度」。

導入が目前に迫った最近ではテレビやネットで取り上げられることも多く、目にする機会も多いと思います。でも、何だか分かりにくい言葉ですよね。

この「インボイス」とは英語の “invoice” から来ているのですが、英語の “invoice” ってそもそもどんな意味なのでしょうか?

今回はインボイス制度の話ではなく、英語の “invoice” の意味を取り上げたいと思います。

目次

“invoice(インボイス)” の意味とは?

私は恥ずかしながら、ニュージーランドで暮らし始めるまで “invoice” という単語を知りませんでした。ところが、海外で生活をしていると日常的に使われる単語なんだと気付いたんです。

辞書で “invoice” を引いてみると、こんな日本語訳が書かれています↓

送り状, 納品書, 明細請求書, インボイス

ロングマン英和辞典

「送り状」と「明細請求書」は全く別のものを指しているように思えますが、確かに “invoice” は、

  • 請求書
  • 送り状

を表す時に使われるんです。

「請求書」を表す “invoice”

“invoice” と言えば「請求書」というぐらい、英語ではビジネスでも日常生活でもよく出てくる単語です。

例えば、ビジネスでは物品やサービスを提供したら請求書を発行したり、逆の場合は請求書を受け取って支払いをしたりしますよね。そんな「請求書」が “invoice” です。

  • Could you please email me an invoice?
    請求書をメールで送ってもらえますか?
  • Can you issue an invoice?
    請求書を発行してもらえますか?
  • Attached is your invoice. Thank you.
    請求書を添付しました
  • Please pay the invoice by the due date.
    支払い期日までに請求書のお支払いをお願いします
  • invoice number:請求書番号
  • invoice date:請求年月日
  • invoice amount:合計請求額

今回日本で始まるインボイス制度では、事業者の登録番号や適用税率・消費税額といった所定の項目を記載した請求書を「適格請求書(インボイス)」と呼んでいるようですね。

ニュージーランドでも正式な請求書には “Tax Invoice” と書かれていて、GST(Goods and Services Tax:消費税)の税額や登録番号が記載されています。

そして、”invoice” はビジネス同士のやり取りだけでなく、個人の生活にも深く関わっているんです。

例えば、ネットで買い物をした時には “tax invoice” がメールで送られてきます。支払いが済んでいる場合には “Tax Invoice / Receipt” と書かれていることもありますよ。

↓イベントのチケットをネットで購入した時に送られてきた「請求書」兼「領収書」。

ちなみに、”invoice” は動詞で「〜に請求(書)を出す、送る」という意味でも使えます。

  • We’ll invoice you monthly.
    月に一度請求書を送ります
  • Please invoice us for the above amount.
    上記の金額で請求書を出してください

「送り状」を表す “invoice”

日本で貿易関係の仕事をされている方には、こちらの方が馴染みがあるかもしれません。海外との貿易・物流・通関関係で出てくる “invoice” は、

  • 商業送り状
  • (貨物の)送り状
  • 明細書
  • 仕入書

などと訳されたりしますが、基本的には物品を外国に送る際に通関で必要な書類というイメージです。どこからどこへ・品名・数量・単価・合計金額などが書かれていて、用途別にいくつか種類がありますが、代表的なものとして “commercial invoice” や “proforma invoice”、”customs invoice” などがあります。

これだけ見ると、貿易関係の仕事ではない人には縁がなさそうに思えますが、そんなことはありません。

個人であっても 、海外に住む友人へEMSで小包を送ろうとすれば “invoice” を作成することになります。それはフェデックスのような国際宅配便を利用しても同じです。

↓ニュージーランドから日本へ国際宅配便で荷物を送った時の “commercial invoice”。

この “commercial invoice” は私の個人的な荷物を日本に送ったもので、これに対して請求が発生するわけではありません。EMSで友人に小包を送る場合なんかもそうですね。こんな場合は、最初に紹介した「請求書」という意味で捉えてしまうと混乱してしまうので、海外へ物を発送する際に必要な「明細を記した送り状」のような書類だと理解しておくといいかと思います。

今回は英語の “invoice” の意味をざっくりと紹介しましたが「インボイス」という言葉を理解する上でお役に立てば嬉しいです。ちなみに “invoice” の発音は /ˈɪn.vɔɪs/ なので、アクセントは最初に来ますよ。

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