“behind”、ネイティブはこう使う!

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“behind” という単語、上手く使いこなせていますか?

私自身はあまり使い方がよく分からなかった単語なのですが、ニュージーランドで生活をしているといろんな場面で出てくるなと感じた単語でもあります。

今回は、たくさんある “behind” の使い方の中から、ニュージーランド生活で個人的に「これはよく耳にする・目にする」と感じた使い方を紹介したいと思います!

この記事の目次

“behind” の基本的な意味は「〜の後ろに」

“behind” は前置詞と副詞の使い方があって、一番基本的な意味は「(何か・誰か)の後ろに」です。例えば、

  • Who is the boy standing behind Tom?
    トムの後ろに立っている男の子は誰?
  • When I looked back she was right behind me.
    後ろを振り返ったら、彼女は私の真後ろにいた
  • I heard a sudden noise behind me.
    突然後ろで音が聞こえた
  • He’s hiding behind the sofa.
    彼はソファの後ろに隠れてるよ
  • The car behind us is too close!
    後ろの車、近すぎるよ!
  • “This one?” “No, not that one. The one behind it.”
    「これ?」「違う、それじゃなくてその後ろのやつ」

こういった物理的な位置関係を表す以外にも「〜の背後にある、裏にある」なんかを表す場合にも使えます↓

  • What’s behind the surge in food prices?
    食料価格の急上昇の背後には何がありますか?

「何か(誰か)の後ろ」というイメージが大事です。
が、いつも「〜の後ろ」と訳せるわけでもありません。例えば、個人的によく目にしたり耳にしたりするフレーズをいくつか挙げてみると、

  • behind you
  • behind someone’s back
  • behind the counter
  • behind the wheel
  • behind bars

などがあります。それぞれの使い方をサラッと見てみましょう。

“behind” を使ったフレーズ

“behind you”

“behind you” は直訳すると「あなたの後ろに」ですが、こんな使い方もするんです↓

  • Please close the door behind you.
    (張り紙で)ドアを閉めてください ※開けたらちゃんと閉めてください、のニュアンス
  • Behind you!
    (注意喚起として)危ない!後ろ!
    (注意喚起として)後ろ、通りますよ!

put 〜 behind you” は「〜をあなたの後ろに置く」という意味から「(嫌なこと)を忘れる」を表します。

  • Put it behind you and move on.
    もうそのことは忘れて前に進もうよ

“behind someone’s back”

この “back” は「背中」です。つまり「〜の背中の後ろで」が直訳ですが、これは「〜の見えないところで、知らないところで」という意味になります。「陰で(〜する)」や「隠れてコソコソ(〜する)」を表す時によく使われます。

  • I know you’re talking about me behind my back. Say it to my face!
    陰で私の悪口言ってるの知ってるんだからね。面と向かって言いなよ!

“(person) behind the counter”

直訳すると「カウンターの後ろ(の人)」ですね。これはそのままの意味もありますが、カウンターは店員とお客さんを隔てるものなので、これは「カウンターの後ろの人→店員」を表す時によく使う表現です。

  • The guy behind the counter was rude.
    カウンターにいた男性店員の態度が悪かった

“behind the wheel”

この “the wheel” とは “steering wheel”、つまり「車のハンドル」のことです。「ハンドルの後ろに」と訳すのではなく「運転して」という意味になります。

  • Police said a 15-year-old boy was behind the wheel at the time of the crash
    警察は事故当時15才の少年が運転していたと言った(発表した)

“behind bars”

“behind bars” は「バーの後ろに」ではありません。これで「刑務所に入って」という意味になります。

  • The man spent 15 years behind bars.
    その男は15年間服役していた

“leave 〜 behind” は「〜を置いて行く」「〜を忘れる」

“behind” を使った表現の中でも、”leave 〜 behind” はとてもよく出てくるので、ぜひ覚えておきたいフレーズです。

「〜を後ろに置いて行く、後に残して行く」 というそのままの意味ですが、意図的に「置いて行く」にも、うっかり「置き忘れる」にも使えます。例えば、

  • The passengers were told to leave their luggage behind.
    乗客らは荷物を置いて行くようにと言われた
  • I realised I had left my phone behind.
    携帯電話を置き忘れてきたことに気付いた

「…に〜を置き忘れた」に “forget” は使えません。詳しくはこちらのコラムで紹介しています↓

「遅れて」「遅れをとって(溜まって)いる」の “behind”

また、”behind” は物理的な「後ろに」だけではなく、時間的な「後ろに→遅れて」を表す場合にもよく使われるんです。例えば、

  • Hawaii is 19 hours behind Japan.
    ハワイは日本より19時間遅れています

のように「時差」を表すのはイメージしやすいかもしれません(反対は “ahead of”)。そして、他にも時間的な “behind” でよく使われるフレーズが、

  • behind schedule
  • behind on/with 〜

です。

“behind schedule”

behind schedule” は「スケジュールの後ろに」というイメージですが「スケジュール(予定)よりも遅れて」という意味になります。

  • The construction of the tunnel is running months behind schedule.
    トンネルの工事は予定より何ヶ月も遅れている

“behind on/with 〜”

そして、私がネイティブとのやり取りの中で「へぇ、そんな使い方もあるんだ!」と発見したのは、仕事や作業などが「(溜まっていて)遅れている」を表す場合に “behind on/with 〜” で表すことです。

例えば、最近洗濯していなくて洗濯物が溜まっているなぁ…といった場合に、

  • I’m behind on my washing.

のような言い方をします。他にも、メールの処理が遅れていて溜まっている場合にも、

  • I’m behind on my emails.

と言うんです。処理しないといけないものがあるけど、できていないというニュアンスですね。”on” の代わりに “with” も使われます。

そして、この “behind on/with 〜” は家賃やローンなどの支払いが予定よりも「遅れている、滞っている」を表す時にも使われます。

  • You’re falling behind with the rent.
    家賃の支払いが遅れていますよ(滞ってますよ)

おまけ:名詞の “behind” の意味は?

最後に。実は “behind” には名詞の意味もあるんです。

それは「おしり」です。
“my/your behind” や “the behind” が出てきたら、それはきっと「おしり」のことです。

他にもたくさんある「おしり」の英語表現は以下のコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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