今回は、最近よく目にした “flawless” という単語を取り上げたいと思います。
先日、イギリス王室のキャサリン妃が出産した後、The Washington Postにこんなタイトルの記事が出ていました↓
『Yes, Duchess Kate looked flawless after giving birth. No, this isn’t normal.』
ここに “flawless” という単語が出てきていますよね。
キャサリン妃(公爵夫人)が出産後に “flawless” に見えたと書かれていますが、”flawless” って一体どんな意味なのでしょうか?
“-less” の意味を復習
“flawless” とは見ての通り、”flaw” と “-less” から出来上がっている単語です。
“-less” は、いろんな単語にくっついて「〜のない」という意味を作りますよね。
例えば、”careless/hopeless/endless/homeless” などはみなさんよくご存じだと思います。また、スーパーで売っている「皮なし・骨なしの鶏肉」には “skinless/boneless” と書いてあったります。
なので、”flawless” は「”flaw” のない」という意味だというのは簡単に想像がつくと思います。
では、その “flaw” とはどんな意味なのでしょうか?
“flaw” の意味とは?
“flaw” の読み方は「フラウ」ではなく [/flɔː/] です。「法律」を表す “law” の前に f が入った感じですね。イギリス英語では “floor” と同じように発音されることもあります。
そして、その “flaw” とはこんな意味なんです↓
a mistake, mark, or weakness that makes something imperfect
(ロングマン現代英英辞典)
完璧さを損なうような不具合、例えば「(見た目の)傷、弱点・欠点・欠陥」みたいなものを表すんですね。
- There are serious flaws in the system.
そのシステムには重大な欠陥がある - He pointed out the flaws in my argument.
彼は私の主張のほころびを指摘した - Nobody is perfect, everyone has flaws.
完璧な人はいない。誰にでも欠点はあるよ
みたいな感じですね。
そうすると、”flawless” がどんな意味になるか、もう何となく分かりますよね。
“flawless” の意味とは?
“flawless” とは、上で紹介したような完璧さを損なうものが何もない、よって「完璧な」というニュアンスになります。
- 傷・欠陥がない
- 欠点・弱点がない
- 非の打ち所がない
みたいな感じですね。これは、物や事柄に対しても使われたり、完璧な美しさを表す時にも使われる単語なんです。例えば、
- Yuzuru Hanyu gave a flawless performance in the short program.
羽生結弦選手はショートプログラムで完璧な演技をした - She has flawless skin.
彼女の肌は完璧だ(肌トラブルが全くないパーフェクトな肌)
つまり、冒頭の『Yes, Duchess Kate looked flawless after giving birth. No, this isn’t normal.』という記事のタイトルは「そう。キャサリン妃は出産後完璧に見えた。いや、これは普通じゃない」という意味ですね。
出産7時間後に病院の外に現れたキャサリン妃は、疲れた様子もなくピカピカの笑顔で完璧なメイクに巻き髪、素敵な赤いワンピースにヒールという姿でしたよね。それを “flawless” と表現しているわけです。
これまで “perfect” ばかり使っていた、という方はぜひ “flawless” も覚えて使ってみてくださいね!
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