あなたは “a” と “an” をどうやって使い分けていますか?
今回は、基本に戻って “a” と “an” の違いと使い分けをおさらいしてみたいと思います。
“apple” は “an apple”、”pen” は “a pen” ですよね。
では、”one-way street” と “NBA player” は “a/an” のどちらが正解だと思いますか?
“a” と “an”、どっちを使う?
まずは、以下の1から10に “a” もしくは “an” をつけるとしたら、どちらになるか考えてみてください。
- house
- hour
- honest person
- egg
- European country
- useful app
- umbrella
- university student
- honour/honor
- one-way street
いかがでしたか?
正解は、”a” が付くのが 1・5・6・8・10で、それ以外(2・3・4・7・9)は “an” になります。
- a house
- an hour
- an honest person
- an egg
- a European country
- a useful app
- an umbrella
- a university student
- an honour/honor
- a one-way street
全問正解できましたか?
簡単!という方は、この先はさらっと流し読みで大丈夫です(笑)悩んだ箇所があった方は、しっかり読んでくださいね。
“a” と “an” の使い分けのポイント
“a/an” の使い分けをするときに、後ろに来る単語のスペリングが、
子音で始まる → a
母音を表す文字(a/e/i/o/u のいずれか)で始まる → an
と覚えている人がいるかもしれません。例えば、
- a pen、a house、a dog
- an apple、an egg、an idea
のような感じですね。私もこう教わったような気がしなくはないですが、この覚え方をしていると絶対に間違えてしまうので、ちょっと危険です。
正しくは、後ろの単語の【スペリング】ではなくて【音】で判断します。
“a” と “an” の使い分けは【発音】がポイント
後ろに来る単語の【音】で使い分けるというのは、こういうことです。
後ろに来る単語の発音が、
子音で始まる → a
母音で始まる → an
です。つまり、後ろの単語のスペリングが「a/e/i/o/u」で始まるときに “an” になるのではなくて、発音が母音で始まるときだけ “an” になるんです。
なぜスペリングで判断してはいけないかというと、例えば上に出てきた2番の “hour” を見てみましょう。
スペリングは “h” で始まっていますよね。なので、”a hour” でいいかと思いきや、発音は /ˈaʊə/ 、つまり母音で始まっています。なので、”an hour” が正解になります。
これは、後ろに来る単語が名詞ではなく、形容詞であっても同じことです。
例えば、”person” は発音が子音で始まるので、”a person” になりますよね。でも、上に出てきた問題の3番のように “honest” という形容詞が付くと、”an honest person” になります。
これは、直後に来た “honest(発音は/ˈɒnɪst/)” の最初の音が母音なので、”a” ではなく “an” になるんですね。
そして、その逆も同じです。”idea” は “an idea” ですが、”good” という形容詞が入ると、”a good idea” になります。
つまり、直後に来る単語の【音】が決め手となるわけです。
“a”?もしくは “an”?練習問題に挑戦!
では最後に、以下の3つに “a/an” をつける場合は、どちらになるのか考えてみましょう。
- X-ray
- NBA player
- NATO country
- herb
いかがでしたか?ちょっとトリッキーなものもありますが、正解は…
- an X-ray
- an NBA player
- a NATO country
- a herb(英)/ an herb(米)
となります。
1番の “X-ray” は /ˈeks reɪ/ と読むので、”an X-ray” が正解。
2番と3番は略語ですね。略語の場合も、どう読むかで “a/an” が決まります。
2番の “NBA” は /ˌen biː ˈeɪ/ と母音で始まるので “an NBA player” が正解。3番の “NATO” は /ˈneɪtəʊ なので “a NATO country” となります。
4番の “herb” はイギリス英語では /hɜːb/ と発音するので “a herb”、アメリカ英語では最初の “h” は発音せずに /ɝːb/ になるので “an herb” になります。
“a” と “an” を間違えたからといって通じないという事はないと思いますが、基本はしっかりおさえておきたいですね。
■NBAやNATOのように、英語の略語は読み方によって2種類に分けられます↓