「どうしたの?」って日常生活でわりとよく使う表現ですよね。
友達の様子がいつもと違ったり、何か困ってそうな人や、手に包帯を巻いている人に出会ったら「どうしたの?」と聞きませんか?
今回は、そんないろんな「どうしたの?」の英語表現を取り上げてみようと思います!
“What’s wrong?” と “What’s the matter?”
この2つはご存じの方も多いと思いますが「どうしたの?」と聞く時にとってもよく使われるフレーズです。
例えば、”What’s wrong?” は、
- Are you crying? What’s wrong?
泣いてるの?どうしたの? - You look kind of down today. What’s wrong?
今日はちょっと元気ないみたいだけど、どうしたの? - What’s wrong with your arm?
(包帯を巻いた腕を見て)その腕、どうしたの? - What’s wrong with the car?
(車が故障して困っていそうな人に)車、どうしたの?
そして、”What’s the matter?” は、
- What’s the matter, Anna? −Oh, nothing. I was just thinking.
アナ、どうしたの? −なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ - You look upset. What’s the matter?
動揺してるみたいだけど、どうしたの? - You’re very quiet today. What’s the matter?
今日はとっても静かだね。どうしたの? - What’s the matter, Tom? You’ve been spacing out a lot lately.
トム、どうしたの?最近よくボーッとしてるよ
と、どちらも同じように使えます。
では、”What’s wrong?” と “What’s the matter?” の違いは何なのでしょうか?
“What’s wrong?” と “What’s the matter?” の違い
この2つに特に大きな違いはありませんが、敢えて言うとしたら、”What’s wrong?” の方がカジュアルでストレートな印象があります。
「どうしたの?」「何が問題なの?」という感じで、何か問題があると感じた、その原因や理由をズバッと聞いています。
なので、親しい人同士で使ったり、親が子どもに使ったりすることも多いです。娘の幼稚園の先生も、子どもが泣いていると、
- What’s wrong, Max? −I want Mummy!
「マックス、どうしたの?」「お母さーん(泣)」
みたいな感じで使っていました。
それに対して “What’s the matter?” は、”matter(事柄)” なので、良い悪いどちらとも決めつけない「どうかしたの?」という、相手を気遣うようなニュートラルな感じでも使われます。
こちらの方がストレートではない分、ちょっと丁寧な印象を受けます。
そして、少し注意したいのが、2つとも語尾に “with you” をつける場合です。
- What’s wrong with you?
- What’s the matter with you?
は「どうしちゃったんだよ?」「何なんだよ?」という意味で使うことが多いので、苛立ったケンカ腰のニュアンスで受け取られることもあります。
声のトーンや言い方にもよりますが、不安なら “with you” は付けない方がいいかもしれません。
その他の「どうしたの?」の英語表現
■ What’s up?
とてもカジュアルなフレーズで “What’s up?” というのもありますが、これも「どうしたの?」と言うときに使います。
- Hey Jack, can you give me a hand? −Sure. What’s up?
「ジャック、ちょっと手伝ってくれない?」「いいよ。どしたの?」
基本的に親しい人同士で使う表現なので、上司には使わない方がいいですね(笑)
■ Are you OK?、Are you alright?
「どうしたんですか?」「大丈夫ですか?」と相手の体調を心配して声をかけるような場面では、”OK/okay” や “all right/alright” がよく使われます。
例えば、電車の中で気分が悪そうな人がいたら、私なら、
- Are you OK? You look a little pale.
大丈夫ですか?ちょっと顔色が悪いですよ
と声をかけると思います。
■ Is something wrong?、Is everything alright?
相手が悩んでいるような様子だったり、いつもと何か違う印象を受けたら「どうしたの?」「何かあった?」と声をかけることもありますよね。
- Is something wrong?
- Is everything OK/alright?
という言い方もあります。
“Is everything OK?” は「何かあったの?」と尋ねる定番の表現ですが、直訳は「万事うまくいっていますか?」ということです。
“Yes” と相手が言ったら「何もない」ということなので、混乱しないようにしてくださいね。
■ What’s happening?、What’s going on?
その場で何が起こっているのか、状況を把握するニュアンスの「どうしたの?」には、
- What’s happening?
- What’s going on?
- What happened?
なども使われます。「何が起こっているの?」「何があったの?」ということですね。
例えば、道に人だかりができているところに行って、その場にいる人に
- What’s going on here?
どうしたの?何が起こってるの?
と聞く感じです。”What’s the matter? What’s going on?” のように続けて言うこともありますよ。
あるいは、友人が手にギプスをして登場したら、
- Did you break your arm? What happened?
- What happened to your arm?
手、どうしたの?(何があったの?)
のように声をかけることもできますね。
「どうしたの?」に使える表現はたくさんある
日本語で「どうしたの?」と言うようなシチュエーションで使える英語表現はいろいろあるので、一気にたくさん覚えようとすると大変です。
ただ、どれも特別難しい表現ではありませんし、どの場面でこれじゃないといけない、というものでもありません。
1つ1つのニュアンスを捉えたら、実際にどんどん使ってみることが大切だと思います!
関連する英語コラムはこちら
■”all right” と “alright” の違いは何?
■”OK” の本当の意味と使い方のおさらいはこちら!↓